この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。
私の住んでいるオーストラリアには、辛いものをほとんど毎日食べる人種がたくさんいます。
- 毎日カレーを食べるインド人。
- トムヤムクンを食べるマレーシア人。
- そしてキムチを食べる韓国人。
特に韓国人の友人いわく、キムチやキムチ鍋がお腹の子供に悪影響与えるなんて考えられないといっています。
もちろん、その友人は妊娠していても変わらずキムチを食べています。
とはいえ、私たち日本人は、毎日キムチを食べているわけではありません。
だから、胃の粘膜の強さや味覚は、育った環境によりますし、腸内のバクテリアも違うことでしょう。
そんな中、妊婦は刺激物といわれるキムチやキムチ鍋を妊娠中に食べてもいいのでしょうか。
調べてみたのでご参考にしてみてください。
目次
スポンサードリンク
キムチの効能をみると・・・いいことばかり。
キムチには、白菜、唐辛子、にんにくや生姜が入っています。
これらにはどんな効能があるのでしょうか。
白菜
- 豊富な食物繊維とカリウムでむくみや便秘解消が期待できる。
- 糖質からエネルギーを作る。
- 体内の毒素が溜まることがなくなり、肌荒れしにくくなる。
- ビタミンCが豊富でコラーゲンを生成する。
- シミの原因になるメラニン色素を作る働きを阻害する。
- ビタミンB2により、ニキビや吹き出物の予防。
- ビタミンB6による、皮膚の新陳代謝を活性化させ荒れた肌を改善する。
- 不足すると、貧血、疲労感、神経過敏などを引き起こすモリブテンが豊富。
- ビタミンKにより、骨の形成促進に役立つ。
- 骨粗鬆症予防にもなる。
- 「ジチオールチオニン」によりがんの発生を抑える。
唐辛子
- 抵抗力を高める。
- 血行が良くなり発汗作用がある
- 疲労回復効果が高まる。
- 安眠効果もある。
- 脳の神経を刺激して代謝が上がる。
にんにく
- 抗菌作用がある。
- 糖をエネルギーにする時に使われるビタミンB1の吸収を高める。
- たんぱく質の消化を促進する。
- 代謝作用を高める。
- 疲労回復作用がある。
- 胃液の分泌を助ける。
- コレステロールの上昇を抑える。
- 大腸ガン予防効果の期待もできる。
しょうが
- 新陳代謝を良くする。
- 体を温める。
- つわりの時期には吐き気を抑える効果がある。
- 授乳期には乳腺を開かせ、母乳の出にも良いとされている。
このように、妊婦にはいいことだらけです。
効能を見るだけででも、キムチが妊婦に悪影響を与えるとは思えませんね。
ただ、つわり時期にはニンニクの匂いが受け付けなくなる場合もあります。
逆に、今まで好きではなかった辛いものが食べたくなる場合もあります。
無理に食べずに、そしていくら効能がよいとしても食べ過ぎにも注意してバランスよく食べましょう。
キムチや辛い食べ物が妊婦によくないと言われる理由
妊娠初期には、ホルモンのバランスの影響で、以下のようなことが起こる場合もあります。
- 免疫力が低下
- 吐き悪阻や食べ悪阻
- 頭痛や腰痛
- 胃腸の働きが低下
- 味覚や好物が変化
- 便秘や下痢
- ニキビや吹き出物で肌荒れ
キムチでご飯を食べ過ぎてしまう
キムチや辛い食べ物には、香辛料が含まれています。
香辛料は食欲増進をさせ、炭水化物を余分に摂取してしまいます。
また、水分も多めに取ってしまいます。
これは、体重増加やむくみに繋がってしまいます。
香辛料でいが荒れやすくなる
また、胃腸機能が低下している場合、胃が荒れやすく、胃痛や胃もたれを引き起こす可能性も考えられます。
塩分の取り過ぎになりやすい
そして、キムチは特に、魚や甲殻類の塩辛と一緒に漬けます。
香辛料だけに注目を浴びることが多いですが、塩分も高いとされています。
妊娠中の管理として、「体重」と「塩分」は特に気を付けなければいけないことだと思います。
急激な体重増加や塩分の取り過ぎによって妊娠中毒症を引き起こす可能性が高いのです。
そうなると、早産、胎児発育不全、低出生体重児、そして、最悪の場合もあり得るリスクがあるのです。
スポンサードリンク
キムチはどれぐらい食べていい?
キムチの1日の摂取量として、理想は100gです。
どんなに効能がよい食べ物でも、食べ過ぎは毒にしかなりません。
バランスよく、いろいろな食材を食べましょう。
じゃあ、キムチ鍋も大丈夫?気をつけることは?
キムチの効能もキムチの食べすぎもわかったところで、気をつけていただきたいことがあります。
これはキムチ鍋に限らず、すべての鍋についてです。
鍋では、野菜だけでなく、お肉や海鮮を一緒に鍋に入れますが、火が完全に通っていることを必ず確認してください。
また、これは私だけかもしれませんが、鍋を食べるとなぜかお酒が飲みたくなります。
ですが、妊婦さんにはもう少し我慢していただきたいものです。
妊婦のお酒についてはこちらの記事が参考になります。
↓
授乳中のアルコールはダメだよね?少しなら飲んでもいいってホント?
まとめ
- キムチやキムチ鍋は、妊娠中に食べても問題ない。
- ただし、食べすぎには注意すること。
- 鍋では、肉や海鮮類にしっかり火を通すこと。
妊娠中の方におすすめの記事はこちら↓
初めての妊娠で不安がいっぱいの妊婦さんが積極的に摂取すべき4つの栄養素を徹底解説!あとがき
先日、イギリス人の友人家族を招待してホームパーティをしました。
いつもどおり、彼女の好物のチーズとクラッカー、生ハムとスモークサーモンを前菜として用意し、キムチ鍋をメインとしていました。
数時間前になって、妊婦だということを忘れていたことに気づきました。
妊婦はチーズも生ハムも食べれませんでしたね。
数時間前に気づいてよかったです。
あわてて、追加の買い物をしました。
私自身、妊婦を2回経験しているのにもかかわらず、すっかり忘れていました。
ラッキーなことにキムチ鍋は向こうからのリクエストだったので、変更はなくそのまま食べました。