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私、なかなかのずぼら主婦でして。
口にするもの以外は、赤ちゃんへの影響とか全く気にしていませんでした。
そんなある日、実家の家族と遠出をして日帰り温泉に入ったのですが、入った後に「妊娠中の方はご遠慮ください」の看板を見つけたんです。
もうびっくりですよね。
あわてて、ネットで色々検索しました。
すると、現在では、医学的根拠がないとのことで、2014年に禁忌事項から削除されていました。
ですが、当時は、妊娠中の温泉への入浴は、温泉法で「禁忌事項」とされていて、推奨されていなかったようです。
そうはいっても妊娠中は、身体はデリケートになっているので気をつけなくては事もありますよね。
今回は、妊婦さんにおすすめの泉質や温泉、温泉に入る時の注意点をご紹介しますね。
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妊婦さんは温泉に入ってはいけない?!
1982年に定められた温泉法で、「妊娠中(特に初期と末期)の入浴」は禁忌症(きんきしょう)とされていました。
しかし、2014年の温泉法見直しの際、禁忌症とされる医学的根拠がないことから、禁忌症から削除されました。
温泉の成分が、妊婦さんや赤ちゃんに影響を与えることはないのです。
妊娠中でも、安心して温泉を楽しんで良いんですよ!
ただし!
そうはいっても、気をつけてほしい点もあるので、次でご紹介しますね。
泉質ごとの特徴
最近では、妊婦さん歓迎のマタニティプランのある宿が増えましたよね。
泉質によって、温泉には色々な特徴があるので、泉質も一緒に選んでみるのも楽しそうですよね。
(1. 単純温泉
湯あたりや肌荒れを起こす心配が少なく、肌の敏感になっている妊婦さんはもちろん、高齢者や子供でも安心して入浴できる泉質です。
(2. 塩化物泉
湯冷めしにくく、塩分による殺菌効果があるのが特徴です。
冷え症や便秘、腰痛、肩こりの改善に効果的で、妊婦さんにもおすすめの泉質です。
(3. 炭酸水素塩泉
肌がすべすべになり、湯あがりに清涼感を感じるのが特徴です。
冷え症の改善に効果的で、妊婦さんにもおすすめの泉質です。
(4. 硫酸塩泉
血圧を下げるマグネシウム硫酸塩泉、外傷を治すカルシウム硫酸塩泉などの種類がありますが、全てに共通して、冷え症・うつ症状の改善に効果的で妊婦さんにもおすすめの泉質です。
(5. 二酸化炭素泉
高血圧や冷え症の改善、関節痛の緩和に効果が期待できる泉質です。
どれも妊婦さんが悩みやすい症状ですよね。
(6. 含鉄泉
貧血や月経障害などの女性特有の病気の改善、筋肉や関節痛の緩和、慢性湿疹の改善に効果的です。
貧血や肌荒れで悩む妊婦さんにおすすめの泉質です。
(7. 放射線泉
ごく微量の放射能ラドンが含まれていて、様々な症状に効果が期待できる、万能の湯と言われる泉質です。
胎児への放射能の影響もないそうで、妊婦さんでも安心して入浴できます。
(8. 酸性泉
皮膚病に効果的な泉質ですが、肌が敏感になっている妊婦さんには刺激が強く、注意が必要です。
(9. 含よう素泉
保湿効果が高く、肌トラブルの改善に効果の期待できる泉質ではありますが、石油のようなにおいがあるため、においに敏感になっている妊娠中は注意が必要です。
(10. 硫黄泉
生活習慣病の改善に効果的な泉質ですが、硫黄独特のにおいが特徴的です。
においや皮膚が敏感になっている妊娠中は、注意が必要です。
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泉質ランキングTOP5
1位:草津
〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津
草津温泉は、場所によって硫黄泉もありますが、基本的には酸性泉です。
とても殺菌力の強い強酸性のお湯で、肌トラブルに効果的。
肌がすべすべになるんですよ!
ただし、妊娠中は肌が敏感になっているので注意してくださいね。
また、温度も熱めなので、のぼせないように気をつけてくださいね。
2位:下呂
〒509-2202 岐阜県下呂市
下呂温泉は、アルカリ性単純温泉なので、妊婦さんでも安心して入ることが出来ます。
関節痛や神経痛だけでなく、美肌にも効果的なんですよ。
お肌に優しい泉質なので、一日に何度でも入れるのも嬉しいですよね。
3位:別府八湯
〒874-0000 大分県別府市
別府八湯では、10種類もの泉質が楽しめます。
お宿によって泉質が異なるので、予約時に確認してみてくださいね。
4位:有馬
有馬温泉は、単純温泉・二酸化炭素泉・炭酸水素塩泉・塩化物泉・硫黄塩泉・含鉄泉・放射能線の7つもの成分が混合している、非常に珍しい温泉です。
様々な皮膚疾患や、内的疾患改善に効果的なんですよ!
5位:登別
〒059-0551 北海道登別市登別温泉町
.登別温泉では、9種類もの泉質が楽しめます。
お宿によって泉質が異なるので、予約時に確認してみてくださいね。
妊婦さんが温泉に入る時の注意点
転倒に注意!!
妊婦さんに一番気をつけてほしいのが転倒です。
転倒は怪我だけでなく、胎盤早期剥離などを引き起こす可能性もあります。
ただでさえ滑りやすいお風呂。
泉質によってはさらに滑りやすくなりますし、硫黄泉などでは足元が見えずに転倒してしまう事もあります。
特に、妊娠初期は安定期に入ってからに比べて流産のリスクも高くなります。
湯船に入る時は、何かにつかまる、急がないなどの対策をして下さいね。
また、出来るだけ一人で入るのは避け、他の人がいる時に入るようにしましょう。
万が一転倒してしまった時は、落ち着いて横になり、
- お母さんの怪我
- 胎動の有無
- 出血の有無
- お腹の張り
などを確認し、心配な時は、すぐにかかりつけの産婦人科に相談をして下さい!
長時間の入浴に注意!!
お風呂タイムは、身体と心をリラックスさせる時間になりますよね。
妊娠前から、ゆっくり湯船に入ることが好きな方も多いのではないでしょうか。
せっかくの温泉、長く入浴していたくなりますよね。
分かります!!
でも、妊娠中の長湯は、のぼせや脳貧血の心配があります。
さらに、血流が良くなりすぎることで、子宮の収縮を促してしまうことがあるので、入浴時間・温度に注意が必要なんです。
目安としては、42度以下のお湯に、10分程度です。
妊娠後期は、特にのぼせ易くなるので気をつけてくださいね。
肌が直接触れるイスや浴槽の淵、足ふきマットには注意
イスや足ふきマットなどのジメジメした場所は、菌が繁殖しやすくなります。
菌の感染を避けるため、
- イスは座る前にサッと洗う
- 浴槽の淵には座らない
- 足ふきマットの共有を避ける
などの対策をとりましょう。
湯船での菌感染ももちろんゼロではありませんが、肌に直接触れる物に比べ、可能性はとても低いそうです。
万が一、おりものなどに不安を感じたら、産婦人科で検査を受けてくださいね。
空腹での入浴は避ける
妊娠中でなくても、空腹での入浴は貧血を起こしやすくなりますよね。
温泉宿などの客室にあるお茶受けには、入浴前の空腹を癒す目的があるのをご存知ですか。
妊娠中は、特に貧血を起こしやすくなるので、入浴前に少しだけ空腹を癒してくださいね。
しっかりと水分補給
水分が不足しがちな妊娠中。
入浴すると、更に体内の水分が失われます。
コップ2杯程度の水分をとってから、温泉に入浴するようにして下さいね。
まとめ
- 妊娠中でも温泉を楽しんで大丈夫!!
- 温泉を選ぶ時は、泉質毎の特徴も参考に
- 酸性泉、含よう素泉、硫黄泉には注意が必要
- 温泉に入る時は、転倒や長湯、脱水などに気をつける
妊娠中の方におすすめの記事はこちら↓
初めての妊娠で不安がいっぱいの妊婦さんが積極的に摂取すべき4つの栄養素を徹底解説!あとがき
妊娠中は、色々と生活が制限されることもあり、ストレスもたまりますよね。
そんな時は、是非ゆっくり温泉につかってリフレッシュしてほしいです。
「赤ちゃんが産まれたら・・・」と、私はなんでも後回しにしたのですが、生まれたらもっと出来ないことが増えてしまいました。
もちろん赤ちゃんの事もあるので、遠出は注意してほしいです。
が、リフレッシュの時間は、お母さんにとっても、赤ちゃんにとっても、きっと素敵な時間になると思いますよ。