赤ちゃんの水分補給は母乳以外に麦茶やポカリも必要?

暑い夏、赤ちゃんの水分補給には常に気を使いますよね。

特に、母乳やミルク以外に麦茶を始めた頃は、ミルクと麦茶のどちらを与えるか迷うこともあるかと思います。

そして、せっかく水分を与えても飲んでくれない場合もあります。

飲んでくれない時は、一体どうすれば良いのでしょうか?

今回は、赤ちゃんの水分補給についてお話してみたいと思います。

水分補給はミルクと麦茶どちらでも大丈夫

赤ちゃんの水分補給は、六ヶ月過ぎていて離乳食も始まっていれば、麦茶でもミルクでも好む方を飲ませれば良いです。

六ヶ月過ぎていなくて、離乳食も始まっていなければ、無理に麦茶をあげても手ではじき返されると思います。

なぜなら、赤ちゃんは甘い物を好むからです。

さて、ママさん達に質問です。

自分のおっぱいを飲んだ事ありますか?

飲んだ事ない人は、一度飲んでみてください。

ほのかに甘いんです。

それに比べると、麦茶は苦いです。

つまり、六ヶ月未満で離乳食の始まっていない赤ちゃんは、ミルク意外の味には慣れていないのです。

六ヶ月未満の離乳食の始まっていない赤ちゃんが麦茶を飲んでくれなくても、いつも通りにミルクを飲んでくれていれば、まったく問題はありません。

ただし、おしっこの数が少なかったり、ぐったりしていたり、ミルクも飲んでくれない時は、熱中症等の危険もあり

要注意ですので小児科医にご相談ください。

赤ちゃんの水分補給は基本的にミルク意外は与えなくてよい

赤ちゃんへの水分補給は、月齢と関係があります。

つまり、六ヶ月未満の離乳食の始まっていない赤ちゃんに、ミルク意外の物を無理に飲ませなくてもよいです。

巷では、色々言われていますが、赤ちゃんの胃というのは、未熟です。

極端な話ですが、三歳を過ぎるまで赤ちゃんの胃は大人と同じ消化器官にはならないといわれています。

つまり、赤ちゃんの胃は未熟な為、大人と同じ物を大人と同じ様に消化できる様になるには、三歳過ぎないとできません。

という訳で、離乳食の始まっていない六ヶ月未満の赤ちゃんにミルク以外の物を飲ませるのは無理があります。

母乳は完全食品と言われるくらい栄養が満点です。

ですが、赤ちゃんは大人よりも体温が高く大人の2倍程度の発汗量があります。

なので、特に夏場や風呂上りなどに水分補給としてお茶や白湯を飲ませていることはとても有効です。

特に、母乳がしっかり出ていない場合は、お茶や白湯での水分補給を取り入れるといいです。

赤ちゃんの過剰な水分補給『水中毒』に注意

しかし、どんなに大切でも水分の与え過ぎには気をつけなくてはいけません。

人間は水分を摂り過ぎてしまうと、水中毒を起こしてしまうことがあります。

水中毒(みずちゅうどく)とは、水分の過剰摂取によって血液が薄まってしまい、ナトリウムやカリウムが失われた結果、体調を崩してしまう病気のことです。

症状としては疲労感、頭痛、嘔吐などが挙げられます。

ですので、赤ちゃんに水分の過剰な摂取には気をつけてください。

赤ちゃんの水分補給の目安は10kgまでの赤ちゃんなら体重1kgあたり1日に100ml必要だと言われています。

10kg体重がある子は1000ml必要となります。

夏場などは1200~1300ml位までなら許容範囲です。

この数字には、もちろん母乳やミルクを含んでの量になります。

赤ちゃんの母乳以外の水分補給選択肢

母乳以外の水分補給選択肢
  • 白湯
  • 麦茶、ほうじ茶
  • 果汁・イオン飲料・ポカリスエット

母乳が足りていないかもしれないと思ったら上記の飲み物も検討しましょう。

白湯は、慣れると味がしないものでも受け付ける舌を育てる練習になります。

離乳食を始める練習にもなりますし、新生児から飲ませることもできます。

麦茶は、ノンカフェインですが、ほうじ茶には若干カフェインが入っています。

大人が飲む麦茶やほうじ茶では味が濃く、ミルクに慣れている赤ちゃんには苦いので、赤ちゃん用のお茶を最初は少し薄めてあげると飲みやすくなります。

最初に苦いイメージをつけてしまうとお茶を飲みたがらなくなるので、気をつけてください。

果汁・イオン飲料・ポカリスエットは、赤ちゃん用では、生後3ヶ月からと記載されているものが多いですが、甘味があるので、甘くて美味しいと認識してしまうとそれしか飲まなくなってしまったり、離乳食でも苦戦する原因にもなります。

また、糖分の取りすぎや虫歯のリスクも上がってしまうので、あまり頻繁には与えないほうがいいです。

また飲ませる時は、暑い夏でも常温で上げるのがおすすめです。

冷蔵庫で保管しても、冷たいままで飲ませず少しぬるくしてから飲ませるほうが胃腸にも優しいです。

関連記事赤ちゃんに果汁って必要?便秘に効果ある?与えないと栄養が足りない?

脱水症状チェックポイント

最後に0~2歳の乳幼児が脱水症状になっていないかチェックするポイントをまとめてみました。

  • 泣いても涙が出ない
  • ヨダレが極端に少ない
  • おしっこの色が濃い
  • おしっこの量が少ない
  • 唇の乾き

などで、判断します。

脱水症状は、ひどくなると意識がなくなったり、痙攣したり、命に関わることもあります。

上手く水分補給できない場合は、脱水症状が出ていないか注意深く見てあげてください。

少しでも気になる症状がある場合は、早めに病院を受診してください。

我が家の赤ちゃんの水分補給の話

我が家の娘は、粉ミルク以外飲んだことがないまま離乳食をスタートしました。

しかしミルク以外は全く受け付けてもらえず、最初の頃にすごく苦労しました。

ミルク以外の味を少しずつ覚えさせる事も、離乳食を始めるステップとして大事だったのかなぁと当時思っていました。

母乳以外の飲み物は、絶対飲ませなければいけないものではないので、お母さんの育児や食育の方針で変わると思います。

とにかく一番大切なのは、あなたの大切な赤ちゃんが脱水症状などにならないように、正しい知識を持って

水分補給してあげることだと思います。

赤ちゃんの水分補給まとめ

昔の育児書などは、離乳食が早かったりして、麦茶や果汁なども早く与えると良いと書かれている本が多かった様です。

なので、自分の親世代と少し離乳食の与え方や、麦茶や果汁などの与え方も違ってきて、話していて戸惑ったり、焦ったりする事も多いと思います。

できれば、一度信頼のおける助産婦さんなどに相談してみると安心できるかもしれませんね。

また、「赤ちゃんは育児書通りにはいかない」という事も念頭に入れて育児をしていくと、少しは気が楽になるかもしれません。

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