うなぎと言えば「土用の丑の日(どようのうしのひ)」が連想されますね。
土用の丑の日にうなぎを食べる習慣は、夏の暑い日に夏バテを予防するという意味合いがあるようです。
つまり、うなぎには夏を乗り切る栄養が豊富ってことじゃないでしょうか?
(一説には、商人がうなぎを売るために、考案したとの説もありますが・・・)
さて、今回はうなぎの栄養について色々とお話しをしていきましょう。
目次
うなぎの効果
夏バテといえば、うなぎですがどんな効果があるのでしょうか?
- 夏バテや疲労回復
- 貧血の予防
- 眼精疲労や目の健康
- 皮膚や粘膜の強化
- がん予防
- 粘膜を強化する、風邪の初期
色々な効果がありますね。
うなぎの栄養
それでは、うなぎにはどんな栄養が含まれているのでしょうか?
以下の様な栄養素が含まれています。
たんぱく質
三大栄養素の1つ。
筋肉や臓器、体内の調整に必要な栄養素です。
脂肪
エネルギーになったり、体温を維持する。
カルシウム
骨を強くする。
リン
骨や歯の成分に欠かせないもの。
鉄分
健康な血液を作る。
貧血予防・疲労回復・骨や歯を丈夫にする。
ナトリウム
ミネラルの一種。
血圧などの調整をする。
ビタミンA
目の健康、肌の新陳代謝、皮膚の粘膜を正常に保つ。
ビタミンB1
糖質をエネルギーに変える。
ビタミンB2
成長を促進し、細胞の再生をする。
本当に沢山の栄養素が含まれていますので、「夏バテ予防にうなぎ」!というのも納得ですよね。
うなぎを効果的に摂取するには
付け合せに注意
栄養素を見ていただいでもわかる様に、うなぎは大変滋養分が豊富な食べ物といえます。
しかし残念ながら、ビタミンCと植物繊維は含まれていません。
食物繊維たっぷりの野菜と、うまく組み合わせて食べることがポイントです。
例えば、ピーマン、ブロッコリー、ゴボウは、ビタミンCや食物繊維を多く含むのでうなぎと一緒に食べるのにおすすめ。
もう一つ、ビタミンCを効果的に摂る調理法として、ウナギとキュウリの酢の物「うざく」をご紹介します。
うざくとは「きゅうりとうなぎの酢の物」。料理屋では夏の時期によく提供され、熱々の焼いたうなぎの蒲焼に、冷たいきゅうりの酢の物を合わせて食べるのですが、その温度差と味の濃淡の差が非常に美味しい料理です。
ビタミンAの取りすぎに注意
うなぎには色々な栄養素含まれていて、中でも注目すべきはビタミンAです。
ビタミンAは、肝の部分に多く含まれています。
ビタミンAは、がん予防や目の健康に、そして皮膚の粘膜強化などに期待もでき、風邪などの感染症にも大変効果的です。
しかしそんな、優秀なうなぎですが、取りすぎには注意が必要です。
うなぎの蒲焼一人前で、摂取できるビタミンAは2400μgです。
ところが、1日の大人の摂取量の上限は700μgです。
うなぎの蒲焼を一人前食べてしまうと、摂取量を超えてしまうことがわかります。
ですが毎日食べたら心配ですが、単純計算で一人前の量を上限量で割るとだいたい3日分になります。
つまり、3日に一度なら大丈夫という計算になります。
(まあ、脂っこいので、そんなに毎日食べられるものでもありませんが念のため)
うなぎにまつわるこんな事。知ってた?
どうしてうなぎの刺身はないの?
日本人って、お刺身大好きですよね。
クジラでさえお刺身で食べてしまうぐらいなのですから、うなぎの刺身ってあっても良さそうですが、、、
しかし、残念ながらありません!!
なぜなら、うなぎの血液には「イクシオトキシン」という毒素が含まれていて、加熱しないと無毒にならないからなんです。
なので、うなぎの刺身は存在しないのです。
もしも、生で入手できて調理をする事になったら、注意してくださいね。
うなぎのヌルヌルの成分とは?
うなぎはヌルヌルしていますね?
あのヌルヌルの成分の正体を知っていますか?
あのヌルヌル成分の正体は、「ムコ多糖類」という成分で、粘膜などを強くする作用があります。
また、ムコ多糖類は、保湿など美容の成分にも使用されていますので、美肌も期待できますね。
いつだったか、たまたま入ったうなぎ屋さんの女将さんが、もの凄く肌がピッカピカだったのが印象的でした。
もしかすると、いつもうなぎを食べているからなんでしょうか?
私も食べないと、、、。
うなぎと梅干しの組み合わせ?
昔から「梅干しとうなぎ」は、良くない食べたわせと言われています。
ですが、最近あまり関係ないという事が、わかってきました。
梅干しを使ったうなぎの料理もあるみたいですし、むしろ、梅干しを食べる事で胃酸を出して消化を助けるので、うなぎの脂と相性が良いという説があります。
食べ合わせ料理あれこれ
小松菜とうなぎの卵とじ
材料
- 小松菜半束
- うなぎ蒲焼1串
- 卵1個
作り方
- 小松菜を洗って刻む。
- うなぎは串から抜いて、一口大に刻む。
- フライパンに油をひいて、小松菜を炒めます。
- 一口大に切ったうなぎをフライパンに入れます。
- 卵でとじて出来上がりです。
うなぎの蒲焼に味がついているので、味付けは省きました。
濃味がお好きな方は、酒、砂糖、醤油、みりんで味をつけてもおいしいです。
☆この組み合わせは、不足しがちな野菜の栄養が取れるので、バランスの良いレシピと言えるでしょう。
また、少々うなぎが割高で全員分用意できません!!なんていう時の定番です。
おわりに
うなぎの栄養はいかがでしたでしょうか?
沢山の栄養が詰まったうなぎ。
健康にも良く、目にも良く、美肌にも良く、優秀な食材と言えるのではないでしょうか?
早速、夕飯のレパートリーにうなぎのレシピも登場させたいと思います。
参考文献/子供の食材便利帳/西東社/クスリになる食べ物/菅原明子監修/ナツメ社