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オーストラリアは、日本と季節が逆なので、もう冬模様です。
そのせいか、もう幼稚園児の息子も赤ちゃんの「よだれかぶれ」のように、口の周りを真っ赤にして帰ってくることがありました。
初めは、何かのアレルギー反応かと思いました。
しかし、よく観察していると、唇が乾燥して、よく唇をなめていたのです。
「よだれかぶれ」のような、ではなく、幼稚園生にもなって「よだれかぶれ」だったのです(まったく・・・)。
そこで、なぜよだれかぶれをしてしまうのか、また予防法と早く直す方法を調べましたので参考にしてください。
目次
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よだれかぶれの原因。よだれに含まれる成分!
「よだれかぶれ」とは、よだれが原因でなる皮膚炎の一種です。
生後3ヶ月後に増えるよだれで、口の周辺の皮膚に炎症を起こし、かゆみと湿疹がでます。
そもそも、よだれが原因というのに個人的には不思議に思いました。
よだれは自身の体内から出てくるのに、それが刺激で皮膚炎になるのが不思議でした。
調べてみると、よだれの99%以上が水分です。
しかし、そのほかに消化酵素や、抗菌物質、有機および無機成分、塩分などが含まれているのです。
これらは、口内を守る物質です。
口になんでもいれる乳幼児にとって、抗菌作用になります。
また、歯がはえると歯科予防にもなります。
しかし、一旦口からよだれとして出て、皮膚に触れると炎症します。
よだれに含まれる消化酵素は皮膚にとって負担になってしまうのです。
特に、乳幼児の皮膚は非常に敏感肌で、大人の半分の厚さしかないのも原因の1つです。
また、よだれでやわらかくなった皮膚を強い刺激でゴシゴシとふき取ると、皮膚に傷がつき、そこから炎症する恐れもあります。
よだれかぶれの予防法。
よだれをふき取ること!
よだれは、生後3ヶ月ごろから増え始め、1~2歳ごろには落ち着きます。
このよだれが出る時期は、以下のような原因でよだれが増えはじめます。
- 歯が生え始める
- 指しゃぶりをする
- なんでもものを口に入れてる
- 離乳食が始まる
- 声を出しはじめる
- 唾液がうまく飲み込めない
- あごの筋肉が弱い
- あごの骨が完成していない
など
特に、離乳食を食べ始めたころは、口内の唾液が増え、よだれも増えます。
そのよだれには、口内にのこった食べ物と消化物質などが含まれております。
口の中をきれいにするということも含め、白湯などをのんで口の中も清潔にすることをお勧めします。
また、皮膚が弱いので、ゴシゴシと荒い布で顔を拭いてはいけません。
できれば、コットンなど肌にやさしいガーゼをよく濡らしてしぼり、トントンと軽く押すような形でふき取りましょう。
最近のスタイ(よだれかけ)はかわいいものがありますが、こちらも気をつけなければいけません。
1日5~6枚ほど取り替える習慣をつけてください。
取り替えないと、洋服まで濡れて、首元までも荒れてしまうこともあります。
(ちなみに、寝かしつけの場合は窒息をしないよう、スタイはとってくださいね。)
よだれかぶれを予防するには、「皮膚についたままにしない」「やさしくふき取る」というのが1番です。
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かぶれてしまった時の対策。
とにかく保湿。
予防をしても乾燥の強い時期は、かぶれてしまうこともあるでしょう。
そんなときは、口の周りを優しく洗った後、きれいな皮膚を保湿しましょう。
馬油やワセリンなどがおすすめです。
まだ乳幼児ですので、口に入っても安全なものを選びましょう。
わが子の場合、お風呂上り後、いつも身体全体をベビーマッサージで保湿していました。
その延長のように、顔もベビー用オーガニッククリームで塗っていました。
それでもかぶれてしまった時は、「トントン」しましょう。
- よだれのついた皮膚を洗い、タオルなどでトントン拭く
- 保湿をしっかりトントン塗る
これを数時間ごとに繰り返すことが大切です。
皮膚に水分が付いたままというのは、よだれに限らず皮膚を乾燥させます。
しっかり拭き取り、保湿をしてください。
赤ちゃんの新陳代謝は、とても活発なので1週間もすれば皮膚の回復が見られるでしょう。
しかし、かぶれがジュクジュクしたものや、1週間たっても直らないときは、皮膚科へ相談することをお勧めします。
意志の判断でステロイドの塗り薬を出されることがあるかもしれません。
通常、乳幼児用のステロイドはとても弱いものなので、副作用はそれほど心配することではありません。
心配であればとにかく、医師に質問や相談をすることです。
おわりに
幼稚園児の息子の「よだれかぶれ」も、お風呂あがりに保湿、そして朝の洗顔のあとの保湿で、幼稚園から帰宅したら治ってました。
私のそのくらいの新陳代謝がほしいと願うばかりです。
大人も子供もお風呂上りに、家族でクリームを塗って乾燥から皮膚を守りましょうね。