春分の日の意味とは?春のお彼岸との関係は?なぜぼたもちを食べるの?

「暑さ寒さも彼岸まで」よく聞きますね。

子供の頃、母がよく言ってました。

何の事だかよく分からなかったのですが、大人になり意味が分かった次第です。

あなたは知ってました?

さて、今回は春のお彼岸・春分の日についてお話しましょう。

春分の日の意味とは

春分の日とは、3月21日の事をいいます。

祝日法では、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」とされています。

明治時代以前は、春季皇霊祭(しゅんきこうれいさい)という先祖を供養する宮中行事の1つでした。

これが、一般にも広がって行ったと言われています。

祝日は、皇室の行事とリンクしているケースが多いです。

春のお彼岸との関係は?

お彼岸とは、春分の日の3月21日とその前後3日間を彼岸といいます。

合わせると、ちょうど1週間。

ちなみに、彼岸の1週間の始めを彼岸の入り、終わりを彼岸の明けといいます。

これは、秋のお彼岸も同じです。

そして、春分の日も秋分の日も、昼と夜の長さが同じになります。

この昼と夜の長さが同じになる事で、暑さも寒さもやわらぎ、それぞれ春と秋になるのです。

これが、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉の意味です。

要するに、「冬の寒い時期が過ぎて、3月になっても寒い日が続くけど、3月21日のお彼岸を過ぎると、過ごしやすい春になりますよ?」ということです。

仏教でのお話?

仏教では、彼岸とは向こう岸の意味で、極楽浄土(つまり天国)を指します。

それに対して、此岸(しがん)とは現世を意味すると言われています。

仏教では、春分の日も秋分の日も真西に太陽が沈むため、西にあるとされる極楽浄土に行った先祖を供養する様になったと言われています。

なぜぼたもちを食べるの?

春のお彼岸と秋のお彼岸になると、おはぎやぼたもちが、お店に並ぶ様になりますね。

子供の頃は、お彼岸になると母がおはぎやぼたもちを作ってくれました。

なぜ、おはぎやぼたもちを食べるのでしょうか?

それは、昔の食料事情にありました。

昔は、今ほど色々なお菓子がなかった時代ですので、お砂糖や小豆はとても高級品でした。

(今でこそ、チョコだのポテトだの色々溢れていますが。)

その高級なお菓子をご先祖様にお供えするという、感謝の意味があるのです。

おはぎとぼたもちの違い?

ところで、おはぎとぼたもちにはどんな違いがあるのでしょうか?

あんこの違い

おはぎには、秋の採れたての柔らかい小豆を使った「粒あん」を使うの一般的です。

反対に、ぼたもちには春になり固くなってしまった小豆を使うしかないので、皮をこして「こしあん」にします。

あんの違いはあるものの、基本的にはぼたもちもおはぎも同じものなのです。

名前の違い

名前も、春の牡丹(ぼたん)の花にちなんで、春は「ぼたもち」と呼びます。

秋は、萩(はぎ)の花にちなんで秋は「おはぎ」と呼びます。

おはぎもぼたもちも花の名前が由来なんですね。

萩と牡丹の画像はこちらから

季節の違い

ぼたもちは、春のお彼岸に食べます。

おはぎは、秋のお彼岸に食べます。

秋のお彼岸についてはこちらの記事をどうぞ。

まとめ

  • 春分の日は、もともとは春季皇霊祭と言う宮中行事でした。
  • 春分の日は、昼と夜の長さが同じになります。
  • 春分の日は、仏教では先祖供養をする日です。

★色々な事が分かったところで、ご先祖様に感謝して1日1日を過ごしたいと思います。

参考文献:子供に伝えたい年中行事:萌文書林

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