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三姉妹だった我が家のひな祭りの3月3日の夜は、ご馳走でいっぱいだった記憶があります。
2月中旬からおばあちゃんが買ってくれた7段のひな人形を一緒に飾って、ひな祭りの日を今か今かと待ったものです。
おやつには、ひなあられを食べて、夕食はちらし寿司とお吸い物を食べていました。
今ではかわいくて、いろいろなメニューがありますが、1つ1つに意味があるのでそれをご紹介したいと思います。
目次
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ちらし寿司
ひなまつり=ちらし寿司というイメージが強いと思いますが、ちらし寿司にも意味がありました。
• 蓮根
穴がたくさんあいていることから、見通しがよい将来でありますように
• えび
腰が曲がるまで健康で長生きしますように
• 豆
健康でまめ(豆)に働けますように
また、寿司という漢字は「ことぶき(寿)」を「つかさど(司)る」と書きます。
なので、お祝いの席では縁起がいいとしてお客様には喜ばれる料理ともいえるでしょう。
最近では、オーストラリアでも日本の食材が簡単に手に入るようになったので、
「ちらし寿司の素」を使って、簡単に手際よく簡単に作れるようになりました。
これが手に入らない時代は、蓮根探しから始めるので苦労しました。
(今でも蓮根はなかなか普通のスーパーでは売ってません)
ちらし寿司ケーキ
我が家では、ちらし寿司ケーキとして、ケーキ型にいれ、
刺身をバラの形にしたり、にんじんを桜に、
きゅうりを葉っぱに見立てたりして飾ります。
こどもがまだ小さい時は
じゃこなどの魚と一緒にやわらかいご飯をクッキーの型などに入れます。
きゅうりやにんじん、ブロッコリーなどを飾ると色とりどりでかわいいです。
芽を出す野菜も縁起がよいので、アスパラガスもいいかもしれませんね。
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てまり寿司
また乳幼児も食べやすい手まり寿司も、最近は海外でも好評です。
難しそうに見えますが、ラップを使って握るとカンタンにできます。
手まり寿司は、ちらし寿司のように取り分ける必要がないので、ひなまつりだけでなく、パーティーには最適ですね。
貝のお吸い物
子供のころから、アサリやハマグリなどの貝類が大好きだったので、ひなまつりでの貝のお吸い物はおかわりするほどでした。
2枚貝は昔から女性の貞操、幸せな結婚や長続きする愛などの象徴とされていて、とても縁起がよいです。
通常2枚貝は、対になっている貝殻としかぴったり合いません。
なので、相性がぴったりの相手と結婚し、幸せな人生を歩めるようにと、お祝いの席では好んで食べることが多いでしょう。
また、貝のお吸い物の代表として多いハマグリは、旬が初春にあたります。
ということもあり、ひなまつりのお吸い物はハマグリが入っていることが多いのです。
ハマグリは栄養素も充実しています。
- 鉄分
- ビタミンB1・B2
- カルシウム
- マグネシウム
- 亜鉛
- カリウム
- ナトリウム
これらの栄養をバランスよく含んでいますので、
お子さんだけでなく出産したばかりで貧血気味のママにも嬉しい食材です。
ひなあられ
ひな祭りの代表的なおやつですよね。
昔からの栄養源であるでんぷんを使用してでした。
ひなあられが4色の意味
ひなあられは多くの場合、白、緑、赤、黄の4色です。
4つの色で作られているのは以下のように、4つの季節をイメージしているといわれています。
白=冬
緑=春
赤=夏
黄=秋
4つの季節を通して1年中、娘が幸せで健康に過ごせますように、という親の願いがこめられているのです。
ひなあられは甘い?しょっぱい?
関東育ちの私は、甘い味のひなあられでした。
なので、ひなあられと言えば甘いものと思っていましたが、関西の友人から聞いたところ、どうも違うようです。
関西では、しょっぱくて少し大きめなのが「ひなあられ」だそうです。
狭い日本で西と東の味も形も違い、驚きました。
少し手間がかかりますが、甘さや塩気が気になる乳幼児の娘さんには、切り餅やもち米を揚げて手作りもいいでしょう。
おわりに
ハマグリやえび、れんこんや豆など、縁起のいい食材でお客様をお迎えしたいものです。
またまだ小さい子供でも、目で口で季節を味わえる、こういった日本文化は大切に次の世代に引き継いでいこうと思います。
私の場合、日本の母が孫へとオーストラリアまでひな人形を送ってくれました。
しかし、オーストラリアの厳しい税関に引っかかり、ひな人形を飾る台だけしか届きませんでした。
なので、娘の初めてのひな祭りは、残念ながら台だけでした。
でも、その台に娘が座って遊んでいたのも良い思い出になりました。
こういう懐かしい思い出は、いつか娘がお嫁に行くに、ひな人形と一緒に持たせてあげたいと思います。