もずくは、わかめや昆布などと同じ海藻で、水溶性の食物繊維を多く含んでいますが、わかめや昆布と違い、表面がネバネバしているのが特徴的ですよね。
低カロリーなのでダイエット食品として注目されることの多いイメージですが、もずくにはダイエット中の人だけでなく、大人にも子供にもおすすめのたくさんの栄養が含まれています。
ネバネバした食感が苦手な人もいると思いますが、苦手な人にも好きな人にも、是非知ってほしいもずくの栄養についてご紹介します。
もずくは1歳を過ぎてから食べましょう
もずくは1歳を過ぎてから食べるようにしましょう。
もずくは海藻類なので、消化が良い食材とは言えません。
赤ちゃんは内臓が未発達なので、うまく消化されないことがあります。
もずくは上でもお伝えしたように、多くの栄養を含んでいます。
便秘やがん予防に効果期待できるのとわかれば、子供にも食べさせたい!!と思いますよね。
特に子供は便秘になりやすいので、食生活で改善できるのであれば、積極的に取り入れたいところですが、注意点もあります。
市販のもずく酢は化学調味料が添付されていたり、味付けが濃かったりと、幼い子供には不向きです。
出来れば味付けのされていない「生もずく」を購入し、家庭で調理してあげてください。
海藻には甲状腺疾患を引き起こす可能性のある「ヨウ素」が含まれています。
もずくは海藻の中でもヨウ素の含有量は低めと言われていますが、食べすぎには注意が必要です。
1日100g~200gを目安としましょう。(2歳頃までは10g程度)
また、甲状腺に疾患のある方は、食べる前に医師と相談してください。
もずくに含まれる栄養
- 食物繊維
- ビタミン類(ビタミンA・葉酸・ビタミンB12・ビタミンK)
- ミネラル(ナトリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛)
もずくに含まれる栄養は、大きく分けると食物繊維・ビタミン類・ミネラルの3つになります。
食物繊維はもずくには水溶性の食物繊維が含まれていて、腸内環境を整えてくれることから、便秘の改善に効果が期待できます。
もずくに含まれているビタミン類はビタミンA・葉酸・ビタミンB12・ビタミンKです。
ビタミンAは、以下の効果が期待できます。
- 目の健康維持
- 乾燥肌の予防
- 粘膜を丈夫にし、免疫力の向上
- 抗酸化作用で、老化の予防
葉酸は妊娠中の必須ビタミンとして有名な葉酸には、以下の効果が期待できます。
- 赤血球の合成を助ける
- 動脈硬化の予防
- 粘膜の健康を保つ
妊娠中に葉酸が不足すると、胎児の先天性神経系奇形の原因になることがあります。
積極的に摂りたい栄養素ですね。
ビタミンB12は水溶性ビタミンの一種で、下記の効果が期待できます。
- 正常な細胞の増殖を助ける
- 赤血球やヘモグロビンの合成を助ける
ビタミンKは止血のビタミンで、下記の効果が期待できます。
- 正常な血液の凝固を促す
- 動脈硬化の予防
- 骨粗しょう症予防
もずくに含まれているミネラルはナトリウム・カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛です。
ナトリウムは必須ミネラルのひとつのナトリウムは、食塩に多く含まれています。
ナトリウムには、下記の効果が期待できますが、摂りすぎには注意が必要です。
- 細胞内外の水分量、浸透圧の調整
- 神経の働きを正常に保つ
カルシウムは骨や歯の構成に欠かせないカルシウムには、下記の効果が期待できます。
- 骨粗しょう症の予防
- 高血圧の予防
- イライラの解消
- 大腸がん発症リスクの低減
マグネシウムは酵素の働きを助けるミネラルで、高脂血症・糖尿病予防に効果的です。
鉄には造血作用があり、貧血予防・疲労回復などの効果が期待できます。
亜鉛には酵素を活性化させる効果があり、抗酸化・アルコール分解・免疫活性化・育毛などの効果が期待できます。
このようにもずくには大人から子供まで嬉しい栄養が豊富に含まれている食べ物です。
もずくはのネバネバ成分の効果
もずくのネバネバの正体は、糖類が数個以上結合した「多糖類」です。
多糖類とは、10個以上の単糖が結合することで構成されている炭水化物のことを指します。
もずくの多糖の中で有名な2つの成分『フコイダン』『アルギン酸』についてご紹介しますね。
フコイダンはもずくの一番重要な成分で、水溶性の食物繊維です。
フコイダンは以下の効果が期待できます。
- 肥満や糖尿病の予防改善
- 便秘予防、整腸作用
- がん予防、抗がん作用
- 胃粘膜の保護、胃炎の改善
- 血中コレステロールの低下
アルギン酸は身体の中の余分なナトリウムを排出してくれます。
また、むくみの解消・がんの抑制・悪玉コレステロールの排出にも効果的です。
もずくは栄養満点の食べ物だから子供にもおすすめ
- 子供にもずく与えるのは1歳を過ぎてから
- もずくに含まれる栄養は、大きく分けると食物繊維・ビタミン類・ミネラルの3つ
- もずくのネバネバの主な正体は、フコイダンとアルギン酸
- 市販のもずく酢は幼い子供には味付けが濃すぎるので生もずくがおすすめ
- もずくの一日の摂取量は100g〜200gまで
もずくは栄養満点の食べ物ですが、消化は悪いので子供は1歳を過ぎてから食べさせてあげください。
もずくって外食で食べることはあってもなかなか家庭の食卓に並ぶことはなかったのですが、こんなに有能な食品とわかれば、家族で食べないわけにはいきませんね。
食欲増進で夏バテ対策にもになる酢の物だけでなく、天ぷら・おみそ汁やたまご焼きの具材・そうめんのトッピングなど、色々な調理方法があります。
家族の健康のために、今年は是非もずく料理に挑戦してみましょう。