ちょうど1ヵ月前ぐらいに姪の目に、びっしりと「目やに」が付いていて、ふと思い出したことがありました。
うちの娘も息子も、まだ乳幼児の頃に黄色っぽい目やにがついて、目が開けにくそうになったことがあります。
原因や正しい対処法をまとめたので参考にして下さい。
目次
どうして目やにがでるの?
目やには、医薬用語で「眼脂(がんし)」と呼ばれています。
いわゆる目から出た分泌物です。
代謝による角膜や結膜の古い細胞とともに目に入ったゴミを外に出します。
朝起きて、多少の目やにがあるのは、通常の目の代謝活動として、角膜や結膜の古い細胞を外に出しているのです。
また、ゴミだけでなく、ウイルスやアレルギー源なども異物として排出します。
原因は何?対処法は?
目やにの原因は大きく分けて3つあります。
ウィルス、アレルギー、細菌です。
それぞれ症状が違いますので、順に見ていきましょう。
ウイルスからくる目やにの症状
ウイルスの場合は、黄色や黄緑色で、ネバっとした目やにが出てきます。
特に風の時に鼻水が逆流して目に入ることがあります。
風邪が治るとともに目やにも少なくなります。
また、ウイルス性の結膜炎で、流行性角結膜炎(はやり目)や咽頭結膜熱(プール熱)の場合があります。
ウイルスの場合、薬が効きません。
その上、感染力が強いので、家族内でうつらないように気をつけてください。
特に、タオルを共同で使わないよう心がけてください。
そして、こまめに目やにをふき取り清潔を保つことが大事です。
アレルギーからくる目やにの症状
アレルギーの場合は、サラサラと涙のようにでてきます。
目やにの他に、目が腫れたり、痒みや赤みが特徴的です。
花粉症で涙目になるのは、アレルギー性の結膜炎といえるでしょう。
ステロイド入りの点眼で緩和されますので、病院での検査が必要です。
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細菌からくる目やにの症状
細菌の場合は、白く濁った目ヤニがドロっとでてきます。
細菌性の結膜炎は進行すると失明になる原因ともされていますので早めに病院へ行って下さい。
この場合は通常、抗生物質入りの目薬を点眼することで短期間に治ります。
どの結膜炎にも共通しているのは、まずは、悪化しないように子供も大人も手を清潔に保つ事を徹底してください。
そして、清潔なコットンに、精製水で濡らして優しくふき取って下さい。
オーストラリアでは母乳を点眼?!
まだ初めての子どもで慣れない育児をしている頃に病院に連れて行ったら、母乳で目を洗ってあげるのが一番だと言われてビックリしました。
特にウイルスで、目ヤニが黄緑色っぽい場合、新生児の目やにに母乳を点眼するのが、オーストラリアでは常識のようです。
母乳には抗炎症作用がある
抗生物質の目薬を使うのは、抵抗がありますし、よく泣く新生児に難しいことですよね。
母乳には、炎症を和らげる作用のある成分が含まれているそうで、しかも副作用はありません。
特効薬ですし、いつも持ち歩いているもの(笑)です!そして、タダです!
清潔なコットンを惜しまず使うのがコツ
目やにがびっしりとついている場合は、清潔なコットンを母乳で濡らしてから優しく拭き取ってあげると良いでしょう。
一度使ったコットンは、何度も使い回しをせず、新しいコットンを使ってください。
私は1回の片目だけを拭き取るのに、10枚以上のコットンを使ったこともあります。
母乳点眼をした結果
半信半疑でしたが、授乳の際、ついでのように母乳点眼をしていたら、数日でビックリする程すっかりよくなりました。
私にとっては本当に効果があった母乳点眼ですが、全ての人に有効とは限りません。念のため。
あなたが、抗生物質にどうしても抵抗があるなら一度考えて見てください。
おわりに
いつも手は清潔にして、汚い手で目を触らないという予防はしていても、乳幼児はいろんなものを触りその汚い手で眠くなった目をこすったりします。
普段からどんな目やになのかを確認しておくと、変化に気づきやすいですね。