赤ちゃんの成長はとっても嬉しいですが、成長とともに心配ごとも増えますよね。
中でも特に気をつけなくてはいけないのが、誤飲。
成長とともに、赤ちゃんの行動範囲があっという間に広がり、気をつけていたはずなのに「はっ!!」とすることもあるのではないでしょうか。
硬化やヘアピン、薬、小さなおもちゃなどは、ほとんどのお母さんが気をつけていると思いますが、油断しがちなのが「紙」。
買い物のレシートを置いておいたら赤ちゃんの口の中に?!
雑誌や絵本、シールなど、しまったはずなのに、赤ちゃんが引っ張り出してかじってる?!
ティッシュを引き出して口に入れてる?!
・・・なんてことも、珍しくありません。
ここでは、赤ちゃんが紙を食べてしまった時の対処法や、誤飲予防対策をご紹介しますね。
目次
赤ちゃんが紙を食べてしまった時の対処法
なんでも口に入れて確認しようとする赤ちゃん。
赤ちゃん用のおもちゃなら、笑って見てられますが、もし紙を食べてしまったら?!慌てますよね。
でも、万が一の時、対処法を知っているだけで、少し落ち着くことが出来るのではないでしょうか。
まず最初に。
少量の紙であれば、うんちと一緒に出てくるので、ほとんどのケースは心配いりません。
危険なのは、詰まらせてしまった時です。
赤ちゃんが紙を食べてしまったら、以下の手順を踏みましょう。
1 口の中を確認し、残っている紙を取り出します
慌てて大きな声を出すのはNGです!
赤ちゃんがびっくりして、口の中に残っているものを飲み込んでしまう事があります。
優しく「あーんしてー」と声をかけて、口を開けてくださいね。
口の中を確認し、残っている紙をかき出します。
2 呼吸を確認します
呼吸に異常がないか、必ず確認してください。
3 しばらく様子をみます
症状に変化がないか、しばらく様子を見ます。
少しでも症状に変化がある時は、迷わず病院を受診して下さいね。
こんな時は病院へ!!
次のような症状がある時は、紙が気管や食道に詰まっている可能性があるので、すぐに病院を受診して下さい。
- 飲み込んだ直後から咳が始まった
- 呼吸の仕方がおかしい
- 顔色が悪い
- ぐったりしている
- 腹痛を訴えてくる
紙が詰まってしまった場合、頭を胸より低くし、肩甲骨の間を叩くと、詰まった紙がとれることがあります。
紙がとれず、咳も治まらない時はすぐに病院を受診して下さい。
また、多量の紙を飲み込んでしまった場合も、ふやけた紙が詰まり、腸閉塞を起こしてしまう可能性があるので、受診しましょう。
喉に指を突っ込んで吐かせるのはNG
無理に指を突っ込んで吐かせると、
- 食道を傷つけてしまう
- 紙を奥に押し込んでしまう
など、症状を悪化させる原因になるので、注意が必要です。
赤ちゃんが紙を食べてしまう病気があります
紙を異常に口にしてしまう場合も、他の病気の心配があるので、病院で相談してください。
その病気とは、「異食症」。
紙のように全然栄養のない食品以外のものを食べてしまう病気です。
妊婦と、赤ちゃんに多く見られるようです。
紙以外にも、髪の毛や土、カーペットをちぎって食べる場合もあるので気をつけて見てあげてください。
紙についていたインクは毒?
紙に付いているインクが心配という声もありますよね。
ボールペンやマジックなどのインクをそのままなめてしまった時は、すぐに受診が必要です。
が、紙に付いていたインク程度なら多量ではないので大丈夫です。
小児救急電話相談の窓口
紙以外の誤飲については、物によって対処方法が大きく異なります。
自己判断は危険なので、かかりつけの病院や専門の機関に相談しましょう。
小児救急電話相談
#8000 (地域によって受付時間が異なる)
中毒110番 市民専用電話
大阪:072-727-2499(365日 24時間対応)
つくば:029-852-9999(365日 9時~21時対応)
おすすめの誤飲予防方法
予防方法とはいっても、基本的には「整理整頓」が大切です。
赤ちゃんの手の届かない引き出し等にしまい、鍵やストッパーで開かないようにしておくと安心です。
高いところに置いていても、台を持ってきたり、イスに上って手にしてしまう事があるので危険です。
本や雑誌は、本棚にしまう際、赤ちゃんの力では取れないくらいぎゅうぎゅうに入れるのも、一つの方法です。
兄姉がいる場合は、お兄ちゃん達が出しっぱなしにしたものを口に入れてしまう事があります。
なので、口に入るサイズのおもちゃは赤ちゃんの手が届く場所では遊ばないようにし、遊び終わったらきちんとおかたずけのお約束をしましょう。
もちろん、お片付けの時は、お母さんたちも小さなものが落ちていないか一緒に確認してくださいね。
まとめ
- 紙の誤飲は、少量であれば心配いらない
- 誤飲してしまった時は、赤ちゃんの症状を観察し、症状に変化が現れたらすぐに病院を受診する
- 無理に吐かせるのは危険
- 紙を食べてしまう異食症と言う病気がある
- 整理整頓が、最大の誤飲予防
あとがき
赤ちゃんの成長は思っている以上に早いです。
「ここなら安心」と思っていた場所が、あっという間に危険な場所に変わってしまうんですよね。
我が家の娘は、身長が平均より高く、テーブルやカウンターの上は簡単に手が届くようになってしまいました。
しかも、姉をみているので、なんでも真似っこして知恵をつけていくんです。
まったく油断できません。
整理整頓を怠ると、なんでも口にしてしまいます。
今は大変ですが、もう少し大きくなれば誤飲も無くなりますし、自分たちでお片付けも出来るようになりますよね。
可愛い子供たちのために、もう少しだけ今まで以上の整理整頓、頑張りましょうね。