はちみつって栄養たっぷりでおいしいですよね。
はちみつにはビタミン・ミネラル・ナトリウム・マグネシウム・カルシウム・アミノ酸・酵素など豊富な栄養素が含まれており疲労回復効果や整腸作用があります。
美容効果も高く昔は薬として飲まれていたようです。
でも1歳未満の赤ちゃんにはちみつをあげてはいけません。
栄養たっぷりなのでついあげたくなってしまいますよね。
1歳未満の赤ちゃんとってはちみつのなにがいけないのかこのページで詳しく紹介します。
はちみつが赤ちゃんにとって危険な原因は「ボツリヌス菌」
1.1 歳未満の赤ちゃんがハチミツを食べることによって乳児ボツリヌス症にかかることがあります。
厚生労働省
2. ハチミツは1歳未満の赤ちゃんにリスクが高い食品です。
3.ボツリヌス菌は熱に強いので、通常の加熱や調理では死にません。1歳未満の赤ちゃんにハチミツやハチミツ入りの飲料・お菓子などの食品は与えないようにしましょう。
1歳未満の赤ちゃんとってはちみつが危険な理由は「ボツリヌス菌」です。
はちみつには、まれに土壌細菌である「ボツリヌス菌」が含まれている事があります。
「ボツリヌス菌」は生育状況の悪い所だと“殻”に閉じこもりその場をしのいでいますが、人間がはちみつを食べて体内に入り、生育状態が良くなると“殻”から出てきてしまいます。
「ボツリヌス菌」が作る毒素は細菌兵器にも使われるほど猛毒で自然界に存在するものとしては最強クラスです。怖いですね。
そんな怖い菌が、日本で市販されているはちみつのおよそ5%に混入していると統計が出ています。
ただし、1歳を超えると赤ちゃんも離乳食等により腸内環境が整いますので、はちみつを避ける必要はありません。
1歳未満の赤ちゃんにはちみつをあげてはいけない理由
1歳未満の赤ちゃんにはちみつをあげてはいけない理由は2つあります。
一つ目は腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)が整っていないことです。
腸内細菌叢とは、腸内に存在する善玉菌と悪玉菌など腸内細菌の集団のことで、この数が整っていると「ボツリヌス菌」は繁殖できません。
腸内細菌叢が整うのが、だいたい1歳を超えてからになります。
二つ目は腸管が未発達なためです。
赤ちゃんの腸は栄養を吸収する穴が未発達のため大きくあいていて、そのまま「ボツリヌス菌」をすっぽり吸い込んでしまいます。
そして体内に入り「乳児ボツリヌス症」を発症してしまいます。
「乳児ボツリヌス症」は3~30日の潜伏期間後に発症します。
赤ちゃんの元気がなくなる、眠りがちになる、おっぱいの飲みが悪くなる、便秘になるなどが症状です。
麻痺を起こすので重篤な場合はまれに死亡するケースがあるので侮れません。
1歳を過ぎると腸内環境が整うため、はちみつを食べても平気になります。
ボツリヌス菌は加熱殺菌できない
はちみつを加熱して、殺菌消毒しても1歳未満の赤ちゃんにはちみつを与えてはいけません。
はちみつは“殻=芽胞”が大変強力で100℃の高温にも耐えられるほどの強いシェルターとなっているため、加熱しても殺菌できません。
だから、赤ちゃんの料理の味付けに入れるのもダメです。
なお、黒糖もはちみつ同様にボツリヌス菌のリスクのある食料です。
1歳未満の赤ちゃんには与えないようにしてください。
黒糖のボツリヌス菌リスクに関しては別ページをご覧ください。
関連記事赤ちゃんは黒糖を食べちゃだめ!1歳未満は乳児ボツリヌス症の危険が。
赤ちゃんのはちみつまとめ
我が家では上の子供の時は慎重にしていたので2歳になってはじめて食べさせました。
下の子供は1歳過ぎてから料理に混ぜてはちみつあげました。
今では二人とも大好きでよく食べます。
はちみつをホットケーキにかけて食べたり、パンに塗って食べたり料理にも入れています。
美味しいはちみつですが、1歳未満の赤ちゃんはボツリヌス菌が恐いので、くれぐれも離乳食の味付けなんかに使ってしまわないように気をつけてください。