お正月も過ぎて、七日の日に食べる七草がゆ。
七草がお店に並び始めると楽しかったお正月も終わり、いつもの日々が始まります。
子供達は「あー冬休み、終わっちゃったよ?」といいながら学校にいきます。
さて、今回は春の七草についてお話したいと思います。
目次
七草がゆのいわれ
正月六日の夜から七日の朝にかけて「六日年越し」という名で呼ばれる松の内の最後の行事です。
※松の内とは、門松を飾り、年神様をお迎えしている期間のこと。
春の七草を食べる事により、無病息災で長生きができるといわれています。
六日の夜に七草を摘み、夜になったら「七草囃子」(ななくさばやし)を歌いながら、大きな音で七草を叩きます。
七草囃子の歌詞
「七草なずな唐土の鳥が日本の土地にわたらぬさきにととんのとん」
七草の行事は、農作物を食い荒らす鳥を追い払う意味があります。
参考文献:子供に伝えたい年中行事/萌文書林
春の七草の効能
せり
体温をあげ、発汗をうながす、胃を整えたり、血液を浄化する。
なずな(ぺんぺん草)
解熱、血便、血尿、高血圧、腹痛、便秘などに有効。
ごぎょう(母子草:ははこぐさ)
咳止め、内蔵に有効。
はこべら
歯茎の止血、歯周病の予防、母乳の出をよくする。
ほとけのざ
出展:コオニタビラコを撮ったよ
胃潰瘍、鎮痛などに有効。
春の七草のほとけのざは、上記の「こおにたびらこ」が正解です。
以下の「ほとけのざ」は春の七草ではありません。
※ご指摘いただきました西村様、ありがとうございます。
すずな(蕪:かぶ)
胃潰瘍、胃炎、便秘、風邪などに有効。
すずしろ(大根)
消化酵素があり消化促進、血栓予防、解毒に有効。
春の七草の覚え方
「せりなずな、
ごぎょうはこべらほとけのざ、
すずなすずしろ、
これぞななくさ」
このように覚えると語呂が良く、忘れませんよ。
まとめ
- 七草がゆは、お正月の最後の行事。
- 七草がゆは、歌いながら叩いて作る。
- 七種類の植物は、薬草茶に使われていたり、どれも薬効がある。
★お正月の疲れた胃を休めるために、七草がゆは考えられたのですね。
昔の人の知恵に感動です。
でも、七草がゆ作った事がありますが、草っぽい匂いがして、あまり、美味しいとは思えませんでした。
普通にスーパーで売っている芹と蕪と大根だけで作るのも悪くないですね。
参考文献:子供に伝えたい年中行事/萌文書林
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