この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。
枯れ葉が舞って、木枯らしが吹くと…そろそろ冬って感じになりますね。
アッという間に、クリスマスがきて大晦日になってお正月になりますね。
お店に新しい年のカレンダーが並び始めると…もう年末だな?と思います。
さて、今回は晦日と大晦日について色々とお話をしていきたいと思います。
目次
スポンサードリンク
晦日は毎月体験してる?
大晦日(おおみそか)は毎年、その年の最後の日を指します…それは皆さん知っていますね。
ところで、晦日(みそか)は毎月体験しているって知ってましたか?
年末の12月の30日だけを指して、晦日と読んでいるわけではありません。
そうです、晦日は、毎月の月末の日のことを指しているのです。
まあ、31日までない月もありますから、ない月は30日だったり2月だったりすると28日だったりですね。
それでも晦日と読んでいました。
晦日の由来
太陽太陰暦では月末には月が見えなくなります。
月が見えなくなる→月がこもる→月隠(つきごもり)→晦(つごもり)
晦日の晦という字は暗いという意味があり、月末は月が見えなくなって暗いので晦日という様になったと言われています。
スポンサードリンク
江戸時代のカレンダー
ちなみに晦日には、「暗い」という意味もあります。
昔の人のカレンダーは(江戸時代まで)月の満ち欠けに連動していました。
月末は、月が新月になって隠れてしまって見えないので、それにちなんで「暗い」という意味のある「晦」という文字が使われるようになりました。
最近は本屋さんでも時々見かけますが、月の満ち欠けと連動しているカレンダーってわかりやすくっていいいですね。
ちなみに、現在のカレンダはグレゴリオ暦と言います。
昔の人のカレンダーは太陽太陰暦といい、月の満ち欠けと連動しています。
旧暦カレンダーの謎
こうやってみると、色んな謎が解けてきますね。
例えば、十五日が月が綺麗だと言われても、今のカレンダーだと全然違うので月は満月でなかったりします。
また、昔の行事は旧暦に合わせて作られているので、今のカレンダーだと季節的にずれてしまって行事にならないんですね。
一番いい例が、七夕です。
「笹の葉さーらさら軒端に揺れる??」とありますが、毎年、毎年、台風で子供の頃から天の川が、見えたことはありませんでした。
でも昔の人は見えてたわけですよね。
この謎を解く鍵も、やはりカレンダーにありました。
旧暦だと一ヶ月ずれるので、七夕は8月になります。
ちなみに8月の7日頃だと、すごくいい天気の日が多く星がよく見えます。
もちろん天の川も見えるはずです。
そんな理由から、8月に七夕の行事をしている地域もあります。
(仙台の七夕祭りが8月に開催されている事で有名ですね。)
やっと謎が解けましたね。
話題がそれてしまいましたが…。
昔のカレンダーと月の満ち欠け
昔のカレンダーは太陽太陰暦と言って、一般に旧暦と言われているものです。
江戸時代まではこちらを使っていました。
今の様なグレゴリオ暦になったのは明治5年の改訂からです。
それまでの太陽太陰暦は月の満ち欠けと連動していました。
例えば、1日は新月で月が見えません。
それから、徐々に月が見えてきて、15日に満月になる様になっていました。
それから徐々に月が欠けて、月末のには月が新月になるので見えなくなります。
(単純でわかりやすくていいですね。)
カレンダー改訂の大事件!!
明治5年に明治政府は、西洋と統一しようとカレンダーも西洋が使っているグレオリオ暦を取り入れました。
しかも、準備期間は一ヶ月もほとんどない状態だったと言われています。
取り入れた当時は大変混乱した模様です。
ちなみに、旧暦の明治5年11月に発表し、旧暦の12月3日に取り入れたと言われています。
つまり、旧暦の明治5年12月3日が、いきなりグレゴリオ暦の明治6年1月1日になったわけですので、そりゃまあ?大騒ぎだったのでしょうね。
その年は年の瀬を迎えることなく、お正月?だったのかしら??
大変でしたね。
参考サイト→国立国会図書館所蔵の暦コレクション
まとめ
江戸時代のカレンダーは太陽陰暦でした。
太陽太陰暦は月の満ち欠けと連動していました。
太陽太陰暦は1日が新月→だんだん月が満ちてきて15日が満月に
そして、15日を過ぎるとだんだん月が欠けてきて、月末には新月になって月が見えなくなる様になってました。
晦日は、月がこもって見えなくなるという意味がありました。
晦日は毎月の月末を指しています。
ちなみに、12月30日は小晦日といわれています。
太陽太陰暦は明治5年に今の様な、グレゴリオ暦に改訂されます。
明治5年の12月3日がグレゴリオ暦で明治6年1月1日になりました。
晦日は毎月月末を指し、大晦日は年の一番最終日を指します。
あとがき
晦日と大晦日の違いについては、いかがでしたでしょうか?
それにしても、昔のカレンダーってわかりやすくっていいですね。
昔の人は、月の満ち欠けで畑の種まきや、その他色々な事を決めていたということですから自然の理にかなったカレンダーだったんですね。
もちろん月の満ち欠けって大潮とも連動してますから、漁の仕事にも随分役に立ったと思われます。
ついでにいうと、人間も月の満ち欠けの影響を受けているっていいますから、
人間本来の生活をしようと思ったら、太陽太陰暦のカレンダーがいいのかもしれませんね。
来年のカレンダーは月の満ち欠けカレンダーも買ってみようと思っています。
☆それにしても、明治5年って、大混乱の年だったんでしょうね。