「いただきます」と「ご馳走さま」の正しい意味。給食費払ってるなら言わなくてもいい?

「うちはちゃんと毎月給食費支払ってるんだから、

うちの子にいただきますやご馳走さまを言わせるのやめてください!!」

こんなことを言い出す親が増えて学校の先生も困っています、

なんて話を聞いたことありませんか?

最近では、「いただきます」や「ご馳走さま」の

本当の意味が薄れてきているみたいです。

結果、お金さえ払えば「いただきます」や「ご馳走さま」を

言わなくてもいい、という大きな勘違いをしてしまう人も・・・

本当の意味、調べてみました。

意外と知られていない「いただきます」「ご馳走さま」の正しい意味

食事の挨拶として物心ついたときから当たり前のように使っている言葉ですが、

実は正しい意味を知らない方も多いのです。

日本語は何通りの捉え方もできる言葉もあり、

間違った捉え方をしてしまう場合もありますね。

親として、言葉の意味をしっかり子どもにも教えてあげられるように

「いただきます」「ご馳走さま」の正しい意味について今一度考えてみましょう。

「いただきます」いったい何をいただくの?

この言葉の使う場面を考えると、「誰かに何かをもらった場合」になるかと思います。

食前に「いただきます」というのは、

「動物や植物の命を私の命にいただきます」という意味が込められています。

動物も植物も1つの命です。

その命を削って自分の命にするということなので、

動物や植物の命に敬意をはらって「いただきます」と言うことが、

「いただきます」の本当の意味なのです。

「いただきます」の際に両手を合わせるのは、命を削った動物や植物への敬意と

それによって自分が生きていくことへの感謝をより丁寧に表すための動作です。

「ご馳走さま」は漢字から読み取れる本来の意味があります。

馳走というのは辞書を牽くと分かりますが、

「走り回るようす」「奔走」という意味です。

昔は冷蔵庫がなく、食材を長期に保存することが出来ませんでした。

そのため、食べるためにはその都度、

食材をあつめに奔走しなければなりませんでした。

食材を調達するために走り回るようすを表し、

そこに感謝を込めて丁寧語にしたのが「ご馳走さま」の言葉です。

「いただきます」では、食材に対しての感謝

「ご馳走さま」では、食べるために馳走してくれた人達への感謝

これが正しい意味での使い方です。

「いただきます」「ご馳走さま」外国にはないの?

さて、正しい意味を理解したところで、ふと疑問になったのですが、

外国でも食事の前の挨拶ってあるのでしょうか。

例えば英語で「いただきます」って何て言うんだろう…

なんと、英語では「いただきます」に該当する英語はないそうです。

しいて言うなら「Let’s eat!」という言葉になるそうで、

直訳すると「よし!食べよう」でしょうか。

ちょっと意味が違ってしまう気がしますね。

日本人が当たり前のようにやっている食前と食後の挨拶ですが、

「いただきます」「ご馳走さま」のような挨拶がある国はほとんどなく、

食前と食後の挨拶は日本人特有の文化のようです。

ただ、宗教によっては神に祈りを捧げてから

食事を始めるなどの風習はあるようです。

ですが、ほとんどの国では皆が食卓についたのを確認したら

無言で食べ始めるのが一般的だとか。

うーん、実際に見たわけではないのですが

日本人としては何か違和感を感じます。

とはいえ、私もこんな記事を書いていますが、子供の頃に比べ、

「いただきます」や「ご馳走さま」をおろそかにしていたな、と反省しております。

これからは、今まで以上に心を込めて「いただきます」「ご馳走さま」と言おう!

なぜか今、心に強く誓いました!^^

食べることは生きることに直結します。

命や食べ物を大切にする意味でも、

「いただきます」「ご馳走さま」について家族で話し合ってみるのも良いですね。

今日のまとめ

  • 「いただきます」は、食材に対しての感謝。
  • 「ご馳走さま」は、食べるために馳走してくれた人達への感謝。
  • 食前、食後の挨拶は、日本特有の文化で、外国の方たちからも素晴らしいと評価されている。

外国の方たちから評価されると何だか誇らしく思えます。

これも日本人らしいところでしょうか?^^

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