赤ちゃんにミネラルウォーターをあげようとしているお母さん!
ちょっと待ってください!
そのミネラルウォーター、本当に赤ちゃんが飲んでも大丈夫ですか?
内臓機能が未発達な赤ちゃんには、飲んでも大丈夫なミネラルウォーターと、オススメできないミネラルウォーターがあります。
もしも、間違った与え方をするとお腹の調子を壊してしまう事があります。
環境汚染や消毒剤、水道管の劣化などの観点から水道水を与えることを心配に思い、ミネラルウォーターをお母さんも多いのではないでしょうか。
また、外出先などで水分補給としてミネラルウォーターを買いたいなんて事もありますよね。
そこで今回は、赤ちゃんが安心して飲めるお水についてご紹介します。
目次
赤ちゃんに水を飲ませるのは3カ月以降から
お風呂あがりや夏場でたくさん汗をかくと、脱水になるのでは?と心配になりますよね。
離乳食が始まる前の赤ちゃんは、母乳やミルクで水分補給をしているので、基本的には水を飲まなくても大丈夫です。
脱水が心配で補助的に水を飲ませるということであれば、内臓が発達し始める3カ月以降がおすすめです。
ただし水を飲ませるときは、水で満腹になり母乳やミルクを飲まなくならないようにしてください。
赤ちゃんが安心して飲める水は硬度が低く加熱殺菌された水
水にはカルシウムやマグネシウムといったミネラル成分が含まれていて、1リットルあたりミネラル成分が120ml以上含まれた硬水と、120ml以下の軟水に分かれます。
水道水は都道府県によって差がありますが、約26ml~84mlと軟水ですが、ミネラルウォーターには120ml以上含まれた硬水が多数あります。
内臓機能が未発達な赤ちゃんには、このミネラル成分多いと負担になってしまうため、硬水はおすすめ出来ません。
水道水は不安だからとミネラルウォーターをあげてしまうと、かえって赤ちゃんに負担をかけてしまうことがあるので、ミネラルウォーターをあげる時は硬度を確認しましょう。
また、ミネラルウォーターは加熱殺菌されていないものもありますので、一度加熱してから冷ました水を与えると安心です。
沸騰させなくても、65℃以上の加熱で、大腸菌、ロタウイルス、A型肝炎ウイルスなどが退治できます。
逆に、沸騰させてしまうと、ミネラルウォーターの成分が抜けてしまいます。
粉ミルクの水は純水がおすすめ
なんとなくですが、一般的に水道水よりミネラルウォーターのほうが清潔で身体にいいような気がしていました。
ということは赤ちゃんにも、ミネラルウォーターをあげていいのでしょうか。
答えは「NO」でした。
粉ミルクはミネラルをバランスよく配分して作られていますので、余計なミネラルはバランスを崩します。
また、粉ミルクを飲む乳幼児は、まだまだ内臓が未発達です。
硬度が高くミネラルが多く含まれた水(硬水)は、未発達の内臓に負担がかかるのです。
そのため、赤ちゃんに硬水を飲ませると下痢になる可能性もあります。
赤ちゃんに飲ませて安心な水は、「軟水」、もっといいのは「純水」です。
純水とは、水の中に含まれる不純物(イオン類や有異物)を取り除いた水です。
一般的に軟水とは、お水1Lに対し、マグネシウムとカルシウムの量が120mg以下です。
よく、日本で売られている外国産ミネラルウォーターのエビアンやコントレックスは、硬水です。
海外産ミネラルウォーター=ほとんど「硬水」です。
ですので、とりあえず外国産のミネラルウォーターは幼児には飲ませないほうが無難でしょう。
水道水が不安な場合、通販で届けてもらえば重たい買い物をしなくて済みます。
送料は無料。まとめ買いでお得になります。
送料無料で、赤ちゃんやペットに安心な純水が届きます。
コーヒー、紅茶も一味違います。
ただ、ペットボトルは大量のゴミになりますし、金額も安くは有りません。
旧式のウォーターサーバーで粉ミルクを作るのは要注意
便利で安心な水が適切な温度でいつでも飲めるウォーターサーバーは便利ですよね。
残念ながら性能が悪く、たまに池のような匂いがする水が出てきたりしました。(汗)
のどが渇いているときに、ごくごく飲んでしまった後に「う、クサイ・・・」なんて。
そんな不衛生なウォーターサーバーでしたので、結局誰も使わなくなったというオチです。
サーバー内に空気が入ると、殺菌や雑菌も一緒に入ります。
そしていつの間にか増殖します。
だから、池からのような水が出てきたりするのです。
ウォーターサーバーの水は水道水と違い、塩素で消毒できないのでどんどん雑菌が増えてしまいます。
でも、最近は便利になったようで、サーバー内を自動でクリーニングしてくれる機能や空気が混入しないようなデザインなどいろいろ出ています。
また定期的に水質を点検して報告してくれる会社もあるようです。
最新式だと、温度設定もできたりしますね。
旧式の外気が侵入しやすい形だったり、クリーニング機能がなかったりする場合は、粉ミルクには使用しないほうが懸命です。
また、毎月強制的に水のボトルが送られてくることもありますので、契約の際にはよく確認してください。
水道水で粉ミルクを作っても問題なし
ほとんどの粉ミルクが、水道水で作られることを予想し、ミネラルのバランスを考えています。
なので水道水で粉ミルクを作っても大丈夫といっても過言ではないでしょう。
水道水はコストパフォーマンスもいいですよね。
また、蛇口をひねるといつでもそこには水があるという点も便利です。
ただ、水道水もピンからきりなのですよね。
自分の水道管やマンションの貯水槽の定期的な検査や掃除がなされているのか・・・
都会は、味があまりおいしくない地域もありますよね。
塩素消毒されている水道水ですから、匂いも気になります。
確実な対処法としては、15分ほど水道水を沸騰させましょう。
塩素は抜かれ、雑菌も殺菌されます。
粉ミルクをつくる時の注意点
どの水でも、一度沸騰させてください。
水道水は、15分以上沸騰すれば塩素も雑菌もなくなります。
また、軟水のミネラルウォーターでも沸騰は必要です。
というのも、粉ミルクには、微量ですが細菌が混ざることがあります。
粉ミルクを作る注意点として、どの粉ミルクも70度以上と設定しているのは、粉ミルクがよく混ざるから、だけではないのです。
熱湯を使うことにより、粉ミルクに微量の細菌が混入していても殺菌できるからです。
ただし、赤ちゃんを抱っこしながらお湯を沸かしたり粉ミルクを作るときは、細心の注意をお願いします。
赤ちゃんがやけどをしてしまうと大変です。
赤ちゃんが飲んでも大丈夫なミネラルウォーター一覧
名前 | 硬度 | 特徴 |
富士山のバナジウム天然水 | 29 | 加熱殺菌してある水 |
いろはす | 28.8~44 | 加熱殺菌してある水 |
南アルプスの天然水 | 約30 | 加熱殺菌してある水 |
森の水だより | 約33 | 加熱殺菌してある水 |
六甲のおいしい水 | 32 | 非加熱の水 |
クリスタルガイザー | 38 | 非加熱の水 |
ボルヴィック | 60 | 非加熱の水 |
赤ちゃんが安心して飲むためには硬度が低いことが大切です。
赤ちゃん用品を扱っているお店で販売されている調乳用のお水は、硬度が低く加熱殺菌されているのでもちろん安心です。
ですが、スーパーやコンビニなどにはあまり置いていないですよね。
そこで、スーパーやコンビニなどでも購入できる、上記のミネラルウォーターがおすすめです。
加熱殺菌されたミネラルウォーターは意外と多いです。
私が特に気になったのは、ボルヴィックの「無処理」というところ。
無処理なので、本当に天然水をボトルに入れただけ、ということですよね?
でも、実際は安心してもいいです。
ヨーロッパのミネラルウォーターの安全基準は、日本よりもずっとずっと厳しいです。
例えば、ミネラルウォーターの採水地の周辺には工場やゴルフ場の建設は禁止です。
採水地はありとあらゆる汚染から完全に遮断されているので安心なんですね。
もう一つ付け加えると、ヨーロッパのミメラルウォーターは日本とは逆に加熱殺菌を禁止しています。
自然のままが一番、ということなんですね。
なお、子供が硬水でも飲めるようになるのは、5歳を過ぎてからです。
エビアン(硬度304)・ぺリエ(硬度417)・コントレックス(硬度1468)は硬水になりますので、内臓が未発達な赤ちゃんは避けましょう。
赤ちゃんのミネラルウォーターまとめ
- 赤ちゃんには、軟水を加熱殺菌してあげる
- ミネラルウォーターは生後3ヶ月以降にあげる
- 脱水の心配がある時に与える程度で普段はミルクで十分
私も実は、産後しばらくは赤ちゃんに良くないミネラルウォーターがあることを知りませんでした。
勝手に水道水より安心と思っていたのですが、今考えると知らないってこわいですよね。
日本のミネラルウォーターには加熱殺菌済みの軟水が多くて良かったです。
個人的には、水道水を15分沸騰させてミルクを作ることが一番効率的で経済的のような気がします。
しかし、マンションの貯水槽の定期的が検査に清掃されていない場合や、味が気になる方は、軟水のウォーターサーバーをおススメします。
愛しい赤ちゃんのために、大丈夫なのは「軟水」という事だけでも覚えておくと安心ですね。