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子供ってよく頭をぶつけますから、
時々、たんこぶを作って帰ってくることもあるかもしれません。
何でたんこぶって出来るのか知ってますか?
頭以外の場所でたんこぶはできないけどなぜ頭だけできるのか?
不思議ですよね。
不思議なだけでなく、頭の怪我なので
やはり心配にもなります。
そこで、今回はたんこぶの原因と治療方について調べてみました。
特に、育ち盛りの男の子をお持ちのお母さんは必読ですよ!
目次
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たんこぶって実際なんなの?
たんこぶとは頭をぶつけた際に血管が破れ、血液やリンパ液がたまったもの。
簡単に言うと、内出血の事です。
正確には、皮下血腫と言います。
頭は、他の部分よりも骨と皮が近いため、
血管が破れた際に上に盛り上がってしまいます。
そのため、腫れ上がってたんこぶができます。
たんこぶは何日かすると、血管に吸収されるためなくなります。
たんこぶができたらどうすれば良い?処置法は?
たんこぶの処置法は全部で6つあります。
順番に見ていきましょう。
1.意識はあるか確認する
まず、たんこぶが出来たら、子供の意識があるか、
おかしくないかと、傷の確認をしましょう。
強く頭を打ち付けて意識がなくなってしまったり、
意識が飛んでしまうこともあります。
ですので、まずはちゃんと意識があるか、
目の焦点があっているかどうか確認しましょう。
他にも,
- 頭痛
- おう吐
- 感覚がおかしい
- 痙攣
- 鼻や耳から体液が出ている
など確認しましょう。
特に、
- 出血が多い
- 昏睡状態
- 鼻や耳からの体液の出血
- 何かおかしいと感じた
などの場合は、危険信号なので、
迷わずに救急車を呼びましょう。
2.外傷ができているかを確認する
たんこぶだけでなく、傷があるのを知らずにいると、
ばい菌が入って化膿していまう危険性があります。
髪の毛が邪魔で見にくい場所ですが、
注意深く確認するようにしてください。
3.たんこぶは決して揉まずに、とにかく冷やしましょう。
たんこぶができたら揉んで治療する、という風習があります。
ですが、たんこぶを揉むのは間違いです。
たんこぶを揉むと、内出血をさらに悪化させることになります。
子供にたんこぶができても揉んでははいけません。
たんこぶの正しい治療は、とにかく冷やすこと。
患部の血流を抑え、痛みを軽減するため、できるだけ患部を冷やしましょう。
傷がある場合は、傷に気を付けながら冷やしてください。
たんこぶは頭部の出血にあたります。
頭部の出血の場合、全身の血が頭部にたくさん集まっているため
出血量が多くなることがあります。
ガーゼや薄手のタオルなどで傷をこすらないように、抑えながら冷やします。
冷やすことは止血にも繋がります。
時間は、できれば24時間~72時間程度を目標に冷やしましょう。
4.頭痛や腫れが酷い場合は砂糖を使う
頭痛が酷い場合や腫れが酷い場合は、
砂糖(グラニュー糖)を少量の水でといて患部に塗りましょう。
内出血の量が多く、皮膚の下で血やリンパ液が溜まり過ぎると、
行き場がなくなり腫れが酷くなります。
そのため、頭痛が酷くなったり腫れがひどくなったりします。
そこで、少量の水に砂糖(グラニュー糖)をといて、患部に塗ると効果的です。
砂糖の“細胞を柔らかくする働き(浸透圧)”が効き、痛みを軽減してくれるのです。
また、砂糖には、細胞を活性化する作用があるので、
傷口に塗ると、体液を吸い取って、傷の治りが早くなると言われています。
実際に病院で治療に使用しているそうです。
5.6時間は安静に過ごし、その日は入浴を控えましょう
たんこぶを治療したら、6時間は安静に過ごし様子をみましょう。
また、入浴をすると血流が良くなって
たんこぶが痛くなってしまいます。
ですので、たんこぶができたら、その日の入浴は控えましょう。
6. 頭を打った日から、1週間ほどは気を付けましょう
頭を強く打った場合は、1週間は子供の様子を見るようにします。
軽い場合は2~3日様子を見る程度で良いかもしれません。
心配な場合は、早めに病院を受診してみてくださいね。
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!注意!非常に怖いケースがあります!
“頭を打った時は大したことがなさそうでも、
少しずつ頭蓋骨の中で内出血が起こり、
しばらくしてから急に症状が出てその時には既に手遅れ”、という事が過去にあったそうです。
また、内出血の量が多すぎると、吸収される前に血が固まってドロドロになり、
脳を圧迫し、命に関わる事があります。
子供が強く頭を打った時など、心配な場合は、
念のために医者にかかった方が安心できます。
医者に診てもらった結果、「単なるたんこぶで特に危険はない」という
診断をもらったなら、それはそれで良いことですもんね。
本日のまとめ
頭を打った時は、まず、子供の様子と傷をよく確認しましょう。
⇒昏睡・耳や鼻からの出血・痙攣・様子がおかしい・大量に出血している、
などの場合は迷わず救急車を呼びましょう。
患部を良く冷やし、傷口には砂糖(グラニュー糖)を塗る。
6時間は安静に過ごし、当日の入浴は避けましょう。
強く打った場合は1週間ほど子供の様子に注意しましょう。
(軽い場合は2~3日様子をみましょう。)
⇒非常に怖いケースがあるので(前記の太字部分)必ずチェックして。
さいごに
頭を打つのは小さい子供に良くあることです。
ですが、頭を強く打つという不測の事態に備えて、
対処法を良く調べておくことは必要ですね!
私自身、調べていて驚いたのですが、砂糖(グラニュー糖)を使って
腫れをひかせ、傷の治りを良くする方法もあったんですね!
ちょっと驚きました!
長い間、腫れがひかないなどの場合も、
砂糖(グラニュー糖)を試してみると良さそうですよ。
それでも、長い間腫れが引かない場合は、
自分で治そうなど無理をせず、まずは病院を受診してくださいね。
子供が強く頭を打った場合は大人の方が慌ててしまいますが、
まずは落ち着いて応急処置をしましょう。
そして、良く子供の様子を観察し、“どうしても心配だな”と
思う場合は病院を受診すればいいです。
必要に応じてレントゲン撮影などしてくれますので
ためらわず受診してみてくださいね。