
大変だった妊娠期間を無事に終え、赤ちゃんとようやく対面!
いよいよ赤ちゃんとの幸せな毎日が始まりました。
でも・・・もちろん幸せだけではありませんよね。
最初の難関は母乳です。
特に乳腺炎が心配です。
かく言う私も乳腺炎になり苦しんだ一人です。
おっぱいが張ってガチガチになってしまったり、赤ちゃんがうまく飲んでくれなくて悩むお母さんは多いのではないでしょうか。
いつ乳腺炎になってしまうのかと毎日心配と隣り合わせです。
母乳は赤ちゃんにとって、栄養の宝庫であり、お母さんとの大切なスキンシップの時間です。
そんな大切な時間が、心配と隣り合わせなんて悲しいですよね。
今回は、乳腺炎にならないための食事についてご紹介します。
私の乳腺炎の経験から得た知識を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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乳腺炎とは?
急性うっ滞性乳腺炎 | 急性化膿性乳腺炎 | |
症状 | 乳房が赤く腫れて硬くなり痛む。 触るとシコリがある。 | 38度以上の高熱。 悪寒、震え。 乳房は大きく晴れる。 |
原因 | 産後間もないと乳腺が十分に開かず、乳児の飲みが悪いと母乳が詰まって腫れる。 | 産後間もないと乳腺が十分に開かず母乳が詰まって腫れる。 そこにきて、乳児に授乳した時などによる、噛み跡などの傷から菌が入り込み感染する。 |
かかりやすい時期 | 産後1週間〜2週間後 | 産後2週間〜4週間後 |
治療 | マッサージや搾乳。 | マッサージや搾乳、または抗生剤や切開などでの治療。 |
乳腺炎(にゅうせんえん)とは、母乳が出てくるための乳腺が詰まり、炎症を起こしてしまう事です。
炎症を起こすと、
- おっぱいにしこりができ、熱を持つ
- おっぱいを押すと痛い
- 発熱、寒気、頭痛、関節痛
- 母乳の色が黄色っぽくなる
- おっぱいが張って硬い
などの症状が出ます。
症状が悪化すると、切開して膿を出すなどの治療が必要になるため、注意が必要です。
初期のうちは、赤ちゃんがおっぱいを飲み残してしまうのが乳腺炎の主な原因です。
赤ちゃんがまだ上手に授乳ができないため、残ってしまった乳汁が溜まり、腫れ上がってしまう症状なんですね。
この状態が、初期の急性うっ滞性乳腺炎(きゅうせいうったいせいにゅうせんえん)です。
そこに、雑菌が入り込み感染すると、高熱が出たり、倦怠感などの症状が出ます。
悪化して、急性化膿性乳腺炎(きゅうせいかのうせいにゅうせいえん)になってしまうと強い薬や切開などの可能性がありますので大変です。
初期の急性うっ滞性乳腺炎のうちに、早めに処理してください。
乳腺炎にならないための、母乳に良い食べ物・飲み物
納豆、大豆、豆腐、アーモンド、ごま、くるみ、栗、わかめ、ひじき、野菜全般、青魚や鮭、しいたけ、まいたけ、しめじ、じゃがいも、人参、レンコン、たんぽぽ茶、ほうじ茶、白湯
病院などでも勧められるキーワード「まごわやさしい」に関する食べ物は乳腺炎対策にも効果的です。
「ま」豆:納豆、大豆、豆腐などの豆製品です。
特に大豆には「畑の肉」と言われるほど、良質なたんぱく質やミネラルなどの栄養が、豊富に含まれています。
「ご」ごま:アーモンド、ごま、くるみ、栗などの種実類です。
たんぱく質や脂質、ミネラルなどが豊富に含まれています。
種実類は、刻む・つぶすなどして摂取すると、栄養成分が効率良く摂取できます。
「わ」わかめ:わかめ、ひじきなどの海藻類です。
カルシウムや鉄分などのミネラルが豊富に含まれています。
「や」やさい:野菜にはβカロテンやビタミン類などが豊富に含まれています。
ほうれん草、つるむらさき、モロヘイヤなど、鉄分やカルシウムがたっぷりの野菜で作ったおひたしなどもおすすめです。
上にシラスなどをかければ、さらに栄養UPです。
ゴボウやレンコン、人参などの根菜を使ってきんぴらも乳腺炎対策におすすめです。
きんぴらは下準備が大変なイメージですが日持ちしますし、切干大根などを入れると少し手間が省け、栄養価もアップします。
野菜は免疫力UPのためにも、しっかり摂りたいですね。
「さ」さかな:青魚や鮭などです。
DHAやタウリンが豊富で、疲労回復にも効果的です。
焼き魚でももちろん良いのですが、少し手を加えることで、栄養たっぷり料理になります。
「し」しいたけ:しいたけ、まいたけ、しめじなどのきのこ類です。
食素繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。
「い」いも:じゃがいも、人参、レンコンなどの根菜類です。
根菜類は食物繊維が豊富に含まれていて、腸内環境も整えてくれます。
脂質の多い食材を避けて、和食中心の食生活にすることで、栄養たっぷりで詰まりにくいおっぱいになります。
母乳は「白い血液」とも言われています。
乳腺炎には血液サラサラ食材がおすすめです。
出来るだけ油を控え、野菜と水分をしっかり取るのがおすすめです。
みそ汁・野菜スープは具沢山のスープは、たくさんの身体に良い食材を摂れる優れものです。
具材やベースを変えるだけで、メニューの幅が広がります。
また、うどんなどの麺類を入れれば、簡単に一食分のご飯になります。
根菜・油揚げ・こんにゃく・きのこで作るけんちん汁などはよく食べていました。
また、飲み物もたんぽぽ茶やほうじ茶、白湯などを中心にすると予防できます。
身体を冷やすのは良くないので、出来るだけ常温や暖かいお茶がおすすめです。
授乳中は、水分が不足しがちなので、水分補給を忘れないでくださいね。
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授乳中には控えた方が良い食べ物
出産後、病室に戻る際に助産師さんに「甘いジュースも気をつけないとおっぱい痛くなるよ」と言われて怖くなったのを、今でも鮮明におぼえています。
乳腺炎を予防するためには、甘いものや脂っこい物は避けた方が良いようです。
高脂肪の乳製品(ケーキや洋菓子など、生クリームやバターを多く使った食べ物)は、乳腺炎のリスクを高めます。
揚げ物、脂質の多い肉料理の食べ過ぎは、乳腺炎のリスクを高めます。
砂糖や人工甘味料などが多く使われたジュースにも注意が必要です。
乳腺炎に効く乳房のマッサージのやり方
おっぱいが張ってきたな…と思ったら、すかさずマッサージをしましょう。
新生児訪問の助産師さんに、一度教えてもらっておくと良いと思います。
私も、色々教えてもらったのですが、面倒くさかったので一番簡単な方法だけ覚えておきました。
でも、効果は十分感じられましたよ!
乳房のマッサージのやり方は簡単です。
自分の乳房の下に手を当て、その手を左右に揺さぶるだけです。
下に溜まった乳汁を、固まらせないという感じです。
こんなに簡単な方法ですが、あなどらないでください。
私の場合、「胸が張り始めた…イテテ」となったくらいなら、すぐに解消することができました。
ただし、外出先でいきなり自分のおっぱいを摩り出すと変な人になるので、外出先ではトイレ等の、人目につかない所で行ってください。
母乳に良い食事をとって乳腺炎対策を行いましょう
- 母乳の飲み残しを作らない
- きつい下着をつけない
- 食事をアッサリ系の和食にする
- 乳房を清潔に保つ
- 疲れない様にする
- 血行をよくする
- お茶を飲む
私は痛いのが怖くて食生活に気をつけていたつもりでしたが、乳腺炎になりました。
幸い、うっ滞性乳腺炎でしたので、助産院に行って搾乳してもらって、予防方法やマッサージ方法を教わって帰ってきました。
赤ちゃんを抱っこできないほどの震えと高熱で、当時は乳腺炎とは思わず、止まらない震えにとても驚きました。
体質や赤ちゃんの飲み方もあるので、食事だけが原因とは言い切れませんが、出来る限り予防したいものですよね。
母乳に良い食事は、お母さんの身体に良い食事でもあります。
妊娠中に増えた体重も、母乳に良い食事を続けることで戻ります!
今しかない赤ちゃんとの楽しいおっぱいタイムのために、乳腺炎にならないための食事を是非取り入れてみてくださいね。
もちろんガチガチにするとストレスがたまるので、どうしても甘いもの食べたくなった時は、少しだけ食べてストレスを解消してください。