出産後すぐに母乳が出ると思っていた私は、粉ミルクについては無知でした。
言われるがまま、病院で使われていた粉ミルクと同じものを1缶買いました。
なんとなく不安だったのを覚えています。
そんな粉ミルクは、どれだけ母乳に近づいたのでしょうか。
また、粉ミルクの安全性はどのようなものか調べてみました。
目次
粉ミルクはどうやってつくられているのでしょうか
女性が社会進出している今、粉ミルクは欠かせないものになってきているのではないでしょうか。
いくら母乳が一番いいといわれていても、出ないものは出ないし、都合であげられないものはあげられないのです。
そんなとき、粉ミルクは母親の負担を軽くしてくれる画期的なものです。
粉ミルクとは、赤ちゃんの出生直後から離乳食終了時に母乳の代わりになるよう、母乳の成分に近づけ、水分を除去して粉末に加工された乳とされています。
現在では、各社母乳の成分を研究し続け、たんぱく質やラウリル酸などを配合し、母乳に近づくように作られているようです。
原料は、牛の乳、いわゆる牛乳を原料とするものがほとんどです。
アレルギー対応の為、ヤギや羊、豆乳を原料とする粉ミルクもあります。
この乳を、
- ろ過で清浄化
- 脱脂
- 加熱殺菌
- 濃縮
- 噴霧乾燥(瞬間的に乾燥し冷却すること)
という過程を経て粉ミルクになります。
製品によっては、母乳に近づけ、また母乳よりよい製品にする為にと更に工夫されているものも。
例えば、乳幼児に必要な
- ビタミン
- カルシウム
- マグネシウム
- カリウム
- 銅
- 亜鉛
- 鉄
などのミネラルなど、発達や免疫の調整に必要とされている栄養素が配合されていることもあります。
粉ミルクはどこまで安全なのでしょうか。
基本的には、母乳育児が推奨されている世の中になりました。
しかし、体質的に母乳が出ないため、また母子感染を防ぐ為や就業の為、粉ミルクは欠かせないものとなっております。
だからこそ、安全性を確認したいものです。
1. 添加物の多さ
どんなに良い粉ミルクを買い与えても、粉ミルクには添加物がたくさん混入されています。
平均的には約30種類以上の添加物が入ったミルクなのです。
特に「調整脂肪」と表記されているのは通常「パーム油」です。
これは成人した大人でも摂取を避けるべきとされている、「トランス型脂肪酸」が含まれています。
ほかにも「ガゼイン」という添加物は牛乳に含まれるたんぱく質で、湿疹やアトピー、喘息などの原因、また癌を誘発させるとも言われています。
「硫酸亜鉛」という物質も、皮膚や粘膜の炎症やアレルギーを発症させるといわれています。
2. 免疫力の差
「半年過ぎたら母乳はいらない」とか「粉ミルクのほうが栄養がある」とか、完母育児の私はいろんな人から言われた記憶があります。
でも、それは大間違いです。
確かに半年過ぎると母乳内の鉄分量が少なくなります。
しかし、粉ミルクと比べ、母乳の場合は赤ちゃんの体内への吸収力が高いので全く問題ないのです。
また、母乳には気道や腸管、消化管を細菌やウイルス感染から守ってくれる「免疫グロブリンA」が含まれています。
ある研究結果では、母乳育ちの子供と比べ粉ミルクで育った子供は細菌感染の危険性が10倍言われています。
3. 放射線の量
2011年12月、ある会社の粉ミルクからセシウムが検出されました。
そして他の粉ミルクも放射能検査を強化すると傾向になりました。
実は、少し前にオーストラリアの日系新聞で話題になったのが、日本製の輸入食品についての規制を見直すとのことでした。
オーストラリアは食品に対する基準がとても厳しく、世界でもトップクラスの基準項目を設けています。
そのオーストラリアが規制を見直すきっかけは、日本製食品に含まれる放射線量の多さです。
これは、粉ミルクにも言えることでしょう。
安全基準の高い粉ミルクはどれ?これなら安心!
粉ミルクがどれだけ危険性があるかを知ったからと言え、事情がある家庭では粉ミルクをやめるわけにはいきません。
では、どの粉ミルクがいいのでしょうか。
できれば、以下の条件に合う粉ミルクがいいですよね。
- 乳牛へ遺伝子組み換えの肥料を使用していない。
- 乳牛が科学肥料や農薬を使用しない土壌で育っている
- 乳牛が成長ホルモンなどを使用していない
- 添加物が少ない
- オーガニック認定を受けている
スイス産オーガニック:Hipp organic
これは我が家がもし日本に住んでいたら、と仮定して選択しました。
それでも、このスイス産のオーガニックを選ぶとおもいます。
スイスの厳しい基準をクリアし、国が有機と認定した品だからです。
最近では赤ちゃんの安全性を考え、海外の粉ミルクを選ぶ家庭が増えました。
もちろん、国産のミルクと比べ割高になります。
しかし、大切な赤ちゃんのために、安全を優先したいという考えを持つ人が多くなったのでしょう。
オーストラリア産オーガニック:ベラミーズ
わが国オーストラリアも食品に対する基準が厳しい国です。
そこでオーガニック認定をされたミルクから作っています。
また、乳牛への餌への配慮もされていて、化成肥料や農薬を使っていない牧草が与えられています。
もちろん、成長ホルモンは含まれていません。
国産:アイクレオ
粉ミルクはどうしても国産で、ということであれば放射線量で一番低いアイクレオがおすすめ。
原料はだいたいどこの会社も同じようです。
まとめ
- 粉ミルクは添加物が約30種類以上配合されている
- 国産の粉ミルクはどこも原料は一緒で安全とはいえない
- 海外のオーガニック粉ミルクに注目
- 母乳を続けられるのであれば、母乳が一番安全といえるでしょう