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結膜炎というとすぐに治るイメージもあるかもしれませんが、保育園や学校に通っている子供は結膜炎になってしまう可能性がとても高く、感染力も高い病気になりますので注意が必要です。
子供がなる結膜炎にはどんな種類があって、どのような症状が出てしまうのでしょうか。
万が一結膜炎になってしまった時に重症化しないよう対策をしていきましょう!
目次
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結膜炎の種類とその症状
ウイルス性結膜炎
ウイルス性結膜炎には
- 咽頭結膜炎(プール熱)
- 流行性角結膜炎(はやり目)
- 急性出血性結膜炎
があります。
咽頭結膜炎
咽頭結膜炎はプールで感染することが多いことからプール熱とも言い、目の充血や目やにの他に高熱が出たり喉が痛くなったりします。
目やになどが出ている他に症状がないか注意が必要ですね。
流行性角結膜炎
流行性角結膜炎は目の充血やまぶたに裏にボツボツとしたものができることがあります。
急性出血性結膜炎
急性出血性結膜炎は目の充血や目やにといった症状は他の結膜炎と変わりませんが、特に目の充血がひどくなるのが特徴になります。
アレルギー性結膜炎
原因となる物質は色々あり、ダニやほこり、ハウスダストに反応し起こってしまうことがあります。
ただし、それぞれの体質で起こる結膜炎なので人に移ったりはしません。
症状もウイルス性結膜炎に比べ目やにも少なく目がかゆくなったりします。
細菌性結膜炎
ウイルス性とはちがった細菌性の結膜炎になります。
症状は比較的軽く黄色っぽい目やにがでるようです。
アレルギー性結膜炎と同じく人に移ることはほとんどありません。
生後6ヶ月頃まではお母さんの免疫があるためかかりにくいですが、生後6ヶ月を過ぎるとどんどん免疫が落ちてくるので注意が必要です。
結膜炎への対策
とにかく早めの処置を
結膜炎はとにかく早めに処置することが大切です。
目やにが出ていたり目をこすっている場合にはすぐに小児科や眼科で診てもらうのがいいかもしれません。
また、市販で買える結膜炎用の目薬は、アレルギー性結膜炎と細菌性結膜炎用しかありません!
ウイルス性の結膜炎は風邪と同じく特効薬がないため、症状がひどい場合には眼科で処方してもらうのをおすすめします。
ウイルス性結膜炎は人から人へ感染していきます。
そのため身近な人で結膜炎になっている人がいたら注意が必要です!
アルコール除菌は効かない
ウイルス性結膜炎を引き起こすアデノウイルスにはアルコール除菌は通用しません。
アデノウイルスやノロウイルスは、「ノンエンベロープウイルス」と呼ばれ、アルコールに強い耐性を持っています。
感染者が触れたドアノブやトイレを除菌するときはキッチンハイターを薄めて使います。
薄め方はキッチンハイターのラベル裏に書いてありますが、1リットルの水に2ミリリットル混ぜるだけで効果を発揮します。
2ミリリットルというと、小さじ半分よりちょっと少ない量です。(小さじ一杯は5ミリリットル)
手洗い、消毒
特に感染者が触れたドアノブ、タオル、トイレなど部屋のあらゆるところで感染する可能性がありますので、しっかりと手洗いをしましょう。
アデノウイルスには普通の手ピカジェルは効きません。
でも、手ピカジェルをパワーアップした手ピカジェルプラスはノンエンベロープウイルスにも効果が期待できます。
タオルを共有しない
もう1つ対策としてできることは、家族で結膜炎が移らないようにするためにもタオルやハンカチを共有しないことです!
結膜炎になると涙が出ることもあるので拭うこともあると思います。
ですが目に触れたタオル等は家族でも同じものは避けて使うと親から子へ、子から親への感染を防げるかもしれませんよ。
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まとめ
結膜炎になると子供はどうしても目をこすってしまったり直接触ったりとなかなか大変だと思います。
私も以前結膜炎になったことがありますが、とにかく目がゴロゴロするし、目をこすりたくなってしまうんですよね。。。
小さい子供なら余計に目を触りたくなってしまうと思います。
なので、触れるときはティッシュを使ったりと直接触れないようにしてあげてくださいね。
そこでまずは眼科や小児科で症状の確認をし、感染しやすいウイルス性結膜炎の場合には、家族内でも感染が広がらないように気をつけることが重要になりそうです。
アレルギー性や細菌性の結膜炎の場合には症状が軽いこともあるので市販の目薬を活用したり、ひどい時には眼科でしっかりと処方してもらうなど早め早めの対処を心がけることがいいかもしれませんね。
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