子供がまだ離乳食の初期だったりすると、
大型野菜はなかなか使い切れなくて勿体無いことがありますよね。
そんな時に便利なのがカット野菜ですが、
そもそも、カット野菜って栄養あるのでしょうか?
健康の事を考えれば、丸ごと一個買ってきて調理するのが理想ですが、
そうも言ってられないのが現実です。
今回は、カット野菜の栄養について調べてみました。
カット野菜が出来上がるまで
スーパーの野菜コーナーやコンビニに置いてあるカット野菜って、
なかなか色が変わらないですが、どうやって作られるのでしょうか?
早速、行程を調べてみました。
- 野菜を冷水で洗浄する。
- 工場で野菜をカットする。
- カットされた野菜を次亜塩素酸ナトリウムの希釈溶液につけ込む。
- 次亜塩素酸ナトリウムを洗い流すため、何回も洗浄する。
- 袋詰めされて、スーパーへ陳列される。
次亜塩素酸ナトリウムとは、一般に言われている塩素の事です。
水道水にも普通に入っています。
なるほど、こういう行程で作られているんですね。
カット野菜が変色しない理由
ところで、カット野菜は、なかなか変色しないですね。
家で切った野菜は半日もすると
切り端が茶色になったりしてきますものね。
よくカット野菜は薬品漬けだから危険だという意見を聞きますが
薬品漬けだから変色しないというわけでもなさそうです。
当ブログは殺菌消毒の専門ブログではありませんので
具体的な変色防止策については書くべきではないと思います。
ただ、品質管理、衛生管理にはかなり気を配って
生産されているのは間違いありません。
変色防止にph調整剤という食品添加物が使用されることもあります。
当然のことながら、国による認可が下りているものですので
食べても問題はありません。
ただし、何回も洗浄を繰り返しているのは確かです。
となると、心配なのが栄養です。
野菜は切ったり、水につける事により
栄養が流れてしまうと言われていますね。
カット野菜に栄養は残っているの?
さて、塩素につけ込まれたり、何回も水で洗い流されたりした
カット野菜には、どのくらいの栄養が残っているのでしょうか?
まず、水につけ込む事により流されてしまう栄養というのは、
水溶性ビタミンとよばれている栄養素の事です。
ビタミンには大きく分けて、水に溶けやすい水溶性ビタミンと、
水に溶けにくい脂溶性ビタミンの二つがあります。
例えば、カット野菜で代表的なキャベツを、
例にとってみましょう。
〜キャベツの栄養で多いもの〜
- 植物繊維→これは水に浸しても壊れません。
- ビタミンC→水溶性ビタミンのため、水で流れます。
- ビタミンK→脂溶性ビタミンのため、大丈夫です。
- 葉酸→水溶性ビタミンのため、水で流れます。
- カリウム→脂溶性ビタミンのため、大丈夫です。
こうみると、まったく栄養がなくなってしまうわけでもありません。
また、水溶性ビタミンも多少は少なくなりはしますが、
洗浄回数によるため、まったくゼロになるわけでもありません。
(各メーカーによるので、栄養の残り方も一定ではありません。)
カット野菜は上手に利用していくのが良いのかもしれません。
カット野菜を上手に使おう
サラダは体に良いのだけれど、カット野菜だけに頼るのはどうか?
と思ったら、トマトやキュウリなど自分で切った
野菜を入れたサラダを作るのはいかがでしょうか?
その他、ジャガイモや玉ねぎなど、
日持ちのする野菜をトッピングするのも良いですね。
きのこを冷凍保存しておいてソテーにするのも美味しそうです。
きのこの冷凍保存についてはこちらの記事を御覧ください。
冷凍保存できのこはもっとおいしくなる!冷凍に向かないきのこもご紹介します!
まとめ
カット野菜は、水溶性ビタミンが大幅に減りますが、
まったく栄養がなくなってしまうわけではありません。
薬漬けで危険!という認識も、最近では変わってきています。
他の野菜も上手に使って、バラエティにとんだ食生活を送ってください。