母乳の出を良くするためには、「授乳回数やお母さんの生活習慣の見直しが大切」と、よく耳にしますよね。
もちろん大切なのは分かっているんです。
赤ちゃんにおっぱいを吸わせることで、お母さんの脳にミルクをもっと作るように信号が行きます。
それに、お母さんの食生活の乱れや、睡眠不足が原因で、大事な信号が上手に届かなくなることもありますからね。
でも、お母さんは、赤ちゃんのお世話が大変です。
どうしても、自分の事は後回しになっちゃいますし、どんなに頑張っても母乳が出なくて悩んでいるお母さんも、少なくないですよね。
・・・実は、私にも経験があります。
今回は、母乳が出ない原因や、母乳の出を良くするために出来ることをお話しますね。
母乳育児が大切な理由とは?
(1. 赤ちゃんとお母さんのスキンシップ
私、一番大切な理由はこれだと思うんです。
赤ちゃんが、お母さんのぬくもりや匂い、心臓の音、顔や声を近くで感じることの出来る大切な時間です。
お母さんにとっても、赤ちゃんを近くで感じることの出来る大切な時間です。
赤ちゃんとお母さんのスキンシップを大切にすることで、信頼関係や愛情が強くなっていくのではないでしょうか。
もちろん、混合ミルクでも、ゆっくりお母さんに抱っこされて、お母さんを近くに感じる時間があれば大丈夫ですよ!
(2. 消化吸収がよく、赤ちゃんに優しい
消化機能の未熟な赤ちゃんにとって、一番優しい食べ物が母乳です。
粉ミルクは、間隔を開けてあげるように指導されますが、母乳は欲しがるだけあげて良いと言われますよね。
母乳は、消化機能の未熟な赤ちゃんでも、しっかり栄養をと水分を吸収出来る万能ミルクなんです。
この部分だけは、粉ミルクでは勝てないんですよね・・・
(3. 免疫力がつく
産後5日程の間分泌される初乳には、生後間もない赤ちゃんが、健康に元気に成長するために必要な、栄養と免疫物質がたっぷり含まれています。
また、初乳には赤ちゃんの胎便の排出を助け、新生児黄疸を防ぐ効果があるので、初乳は是非飲ませてほしいミルクです。
でも、時間とともに母乳に含まれる免疫物質は減っていくので、母乳の量が減っていても、初乳を飲んでいれば心配はいらないんですよ。
(4. 産後のお母さんの身体の回復を助ける
お腹の中で赤ちゃんを包み守るために、大きくなったお母さんの子宮。
産後は少しずつ元も大きさにもどっていくのですが、赤ちゃんがおっぱいを吸う事で、子宮の収縮を助けます。
赤ちゃんがおっぱいを吸うたびに、下腹部が傷むのはそのためなんですよね。
また、妊娠中に増えた体重が戻りやすくなったり、起き上がらなくても母乳をあげることが出来るので、身体を休める手助けにもなるんですよ。
母乳が出ない原因
(1. 授乳回数が少ない
授乳回数が少ないと、母乳はどんどん作られなくなってしまいます。
生産量の増える6ヶ月頃までは、回数を多く・時間長めにすることで、母乳の出が良くなる可能性があるんです。
出が悪いからと、飲ませなくなってしまうと、生産量はどんどん減ってしまうので気をつけてくださいね。
一日の目安は、8回~12回、左右それぞれ10分程です。
赤ちゃんが小さいうちは、上手に飲めず時間が長くなってしまったり、おっぱいが痛くなってしまう事もありますが、赤ちゃんとお母さんの負担にならない程度にして下さいね。
(2. 生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れは、母乳の出にも影響してしまいます。
食生活の乱れや、睡眠不足を改善することで、母乳の出が良くなることがあります。
そうはいっても、育児や家事をしながらの改善は難しいですよね。
改善しないと!と気を張って、ストレスになってしまわないように、出来ることから始めてみませんか。
(3. ストレス
ストレスでホルモンのバランスが崩れてしまうと、母乳の出が悪くなることがあります。
常に赤ちゃんと一緒なので、産前のような自由は利かないですよね。
ですが、赤ちゃんと一緒に散歩に出て季節を感じたり、たまには赤ちゃんを預けて一人の時間を作ったり、赤ちゃんが寝ている間にカフェタイムでほっとしたり・・・
どんなことでも良いので、リラックスタイムを作ってみてはいかがですか。
(4. 体質
こればっかりは、難しい問題です。
どんなに頑張っても母乳が出ないこともあるんです。
そんな時は、「体質だからしょうがない!」と少しあきらめて、母乳と粉ミルクの混合で育児をしちゃいましょう。
足りない母乳をあげ続けるより、赤ちゃんにもお母さんにも負担にならないと思いませんか。
悩みすぎてストレスをためては、もっと出なくなってしまいますよ。
母乳の出を良くするために出来ること
母乳の出が良くなる食材を取り入れる
- 白米などの炭水化物
- 白菜、ほうれん草、ねぎなどの冬野菜
- 芋類、ごぼう、人参、大根、レンコンなどの根菜類
- おやつには、母乳の分泌を高める和菓子を取り入れる
赤ちゃんと一緒にお昼寝して、少しでも睡眠不足を解消する
夜たっぷり寝るのは、授乳もあるし、難しいですよね。
そんな時は、赤ちゃんと一緒にお昼寝しちゃいましょう!
水分をしっかり摂る
水分は意識してとらないと、実は足りていないことが多いんです。
1日に3リットル以上は意識して摂るようにしましょう。
私は、常にコップやストローを指したペットボトルを、手の届くところに置くようにしていました。
母乳の出が良くなるお茶を飲む
たんぽぽ茶
ラズベリーリーフティー
フェンネルティー
母乳の出が良くなるお茶として効果があると言われているのはたんぽぽ茶、ラズベリーリーフティー、フェンネルティーなどが有名ですね。
私は下の子が助産院での出産だったのですが、食事の時は必ずたんぽぽ茶でした。
癖もなく、飲みやすかったです。
まとめ
- 母乳育児は、赤ちゃんにもお母さんにも優しい
- 母乳が出ない原因は、授乳回数・生活習慣・ストレス・体質にある。
- 母乳が出なくても、頑張りすぎない
あとがき
私、上の子の時は退院後、授乳の痛みに耐えられず、搾乳を飲ませていたんです。
搾乳することで、母乳の量は増えましたし、家族が飲ますことが出来るのでとても助かりました。
でも、哺乳瓶に慣れた赤ちゃんは直接飲んでくれなくなり、搾乳して飲ますので時間も倍・・・
家事などに追われるうちに搾乳の感覚が開いてしまい、母乳も出なくなってしまいました。
下の子の時は、助産師さんのおかげで授乳のコツをつかみ、母乳だったのです。
が、食用旺盛で足りず、混合になり、離乳食が始まると飲みたがらなくなり、あっという間に出なくなってしまいました。
母乳育児がこれだけ推奨されているので、周りの視線は冷たかったですね。
でも、子供たちは元気にたくましく、母の血を継ぎとても大きく育っています。
母乳にはメリットがたくさんあります。
でも、母乳だけでなくても良いんです。
あまり肩肘張らずに、育児を楽しんでくださいね。