捨てていたコーヒーかすが消臭剤や肥料に再利用!便利でお得な使い方

美味しいコーヒーを飲んだ後のコーヒーかす、そのまま捨ててしまうのはもったいないですね〜。

(だからと言って捨てないと溜まっていきますね。)

コーヒーかすは、炭と同じ原理で、消臭剤などに大活躍します。

この活用方法は知っている方も多いと思います。

ですが、その他に肥料になるって知ってましたか?

今回は、ガーデニング好きな方のために、コーヒーかすを肥料・消臭剤の作り方をお話していきたいと思います。

コーヒーの成分

コーヒーの成分表を見ると、代表的なカフェイン、全多糖類、ボリフェノールなど色々と含まれていますね。

中でも、再利用に効力を発揮してくれそうなのがポリフェノールです。

そして、ポリフェノールの効能にも色々ありまして、抗ウィルス、抗菌作用脂肪代謝作用、口臭作用と色々とあります。

コーヒーかすを直接、土に撒いてはダメなんです

コーヒーかすが肥料に良いと聞くと、直接、土に撒きたくなりますが、直接、土に撒いてはダメなのです。

(多少の猫よけ等の動物よけ、になると思いますが、、、。)

なぜなら、土の成分が変わってしまうからなんです。

神奈川県農業技術センターのホームページによりますと下記の様にあります。

『コーヒー粕は、若干の窒素を含んでいますが、この窒素は微生物によって分解されにくいという特徴があります。

従って、工場から搬入したコーヒー粕を多めに、そのまま施用すると、逆に土壌中の窒素成分が減少して植物が肥料不足になるという現象が見られます。コーヒー粕は、発芽阻害物質を含んでいるようです。』

コーヒー粕の農業利用

つまり、土の成分が変わり、逆に栄養不足に陥るという事なんですね。

なるほど、、、。

ちなみに、園芸店などで売られている化成肥料は、窒素、リン酸、カリ、の三種が同等にバランスよく含まれています。

では、どうすれば良いのか?というと、先の神奈川県農業技術センターのホームページによりますと、他の植物や食品と供に発酵させる事とあります。

しかし、60日発酵させただけでは足りず、もっと日数をかけた2次発酵が必要と書いてあります。

うーん?素人が庭でやるには、ちと、無理がありますね。

コーヒーかすで肥料を作る方法

単純に、コーヒーかすを庭に撒くだけなら素人でもできます。

しかし、コーヒーかすを発酵させないと全く意味がないだけでなく、植物に悪影響を与えかねないのです。

ならば、素人でもコーヒーかすを発酵させる方法を紹介しましょう。

お庭が広い、または家庭菜園畑をやっていて、野菜クズを発酵するスペースのある方は、この方法もいいかもしれませんね。

コーヒーかすと、野菜クズや腐葉土を一緒に土に埋めて、数ヶ月発酵させます。

(実家の父母が、家庭菜園をやっていて、この方法をやっていました。)

難点としては、匂いや虫が湧く事、その他カラスや猫に荒らされる事でしょうか?

濡らしたまま、大量に撒いてしまうとカビや根腐れの原因になりますのでしっかり乾燥させてから使うようにしてください。

住宅街では、難しそうですね。

上記の様な、野菜クズや腐葉土などを土に埋める方法ですと、虫が湧いたり猫やカラスなどの動物に荒らされる場合があります。

そんな時は、市販のコンポスト(堆肥をつくる容器)を使うのが安心です。

使い方も説明書に書いてありますし、発酵させるための菌も市販されています。

発酵するのに10〜20日かかるので、ふたつのコンポストで交互に肥料を作ると効率が良いです。

各市町村の自治体では、生ゴミの処理対策としてコンポストを推進している団体もあり、コンポストを買う経費を負担してくれる所もあります。

一度、自治体に問い合わせてみてください。

コンポストでコーヒーかすを肥料にやり方を紹介します。

コンポストはバケツでも代用できると思われがちですが、やっぱり専用品は便利です。

内ブタ付きのコンポストなら、バケツに比べて密閉性が高く、ベランダで使用しても臭いが気になりません。

また、内部にスノコが敷いてあるため、水はけも良いです。

スノコで分離された液体を抜くためのコックがついているのもポイント。

生ゴミやコーヒーかすの発酵中に出る液体は液肥といい、これも肥料になります。

バケツだと液肥を取り出すことはできませんよね。

上記のコンポストの場合、本体の大きさは、幅37センチ、高さ49センチとベランダサイズ。

材質はABS樹脂。足はスチール製です。

コンポストとセットで付いてのEM発酵促進剤を確認します。

EM発酵促進剤とは、有効微生物群の発酵を促して良質な有機肥料を作る材料です。

EM菌とは、乳酸菌、酵母、光合成細菌などを組み合わせた、善玉菌の集合体です。

EM発酵促進剤の原料は、EM菌、脱脂米ぬか、ゼオライトです。

EM発酵促進剤を使う事によって肥料から臭いがほとんどしなくなります。

次はコーヒーかすをコンポストに入れます。

コーヒーを淹れた直後のコーヒーかすは、よく水を切ってください。

一回分のコーヒーかすでは少ないので、乾燥させて保存しておくと良いです。

フライパンで乾煎りして完全に水分を飛ばせば腐る心配もありません。

初めて使うときのみ、コンポストの底に発酵促進剤をまいてください。

発酵が成功しやすいです。

そして、いよいよコーヒーかすを平らに入れます。

発酵促進剤を投入します。

コーヒーかす500グラム当たり、15〜20グラムを入れます。

コーヒー4杯ぶんのコーヒーかすなら、約30グラムほどですので、0.9〜1.2グラムを振りかければOKです。

コーヒーかすの上に空気を抜くように中ブタをします。

外ブタのバックルをバチンと閉めれば臭い漏れもありません。

この作業をコンポストがいっぱいになるまで繰り返します。

豆に液肥を取り出すのを忘れないでください。

本体下部のコックをひねれば取り出せます。

液肥は1000倍に薄めて散布してください。

液肥は日持ちしないので、その日のうちに使うようにしてください。

保存はできません。

コンポストがコーヒーかすでいっぱいになったら寝かします。

夏場なら10日〜15日寝かします。

冬場なら15日〜20日寝かします。

コンポストは直射日光が当たらないところに置いてください。

臭いで発酵が完了したか確認します。

漬物のような臭いがすれば上手く発酵した合図です。

腐敗臭がすれば失敗の合図です。

また、表面に白いカビが生えている場合がありますが、これは成功なので心配はいりません。

いよいよ植物にコーヒーかす肥料を与えていきますが、プランターや植木鉢にさっさと振りかけるだけじゃダメです。

きちんと土とブレンドしてください。

土が8割、肥料が2割の割合で混ぜ合わせてください。

コーヒーかす肥料を上手に活用して、素敵なガーデニングや家庭菜園にしてくださいね。

コーヒーサシェの作り方

コーヒーサシェ
コーヒーサシェ
コーヒーサシェの作り方流れ
  1. コーヒーのかすがある程度集まったら、乾燥させます。
  2. フライパンなどでカラ煎りして、水分を完全にとばします。
  3. キッチンペーパーに包んだり、好みの和紙でくるんで口を縛ります。
  4. または可愛い布で巾着を作って口をしっかり縛り出来上がり。

コーヒーには、飲んだだけでもこれだけの効果があるのですから、出しがらにだって効果はありますよね。

ポリフェノールの恩恵をうけそうな再利用方法を探してみました。

かわいい布でサシェを作ってもいいですね。

サシェとは、匂い袋のことです。

日本でも古くから木材の粉末を香料として袋に詰めて、その香りを楽しんでいました。

海外でも、袋にドライフラワーや香水を染み込ませた棉を入れていたようです。

コーヒー豆の消臭効果

消臭効果があるといっても、どのくらいなんでしょう。

コーヒーメーカー大手のUCCによりますと

コーヒー抽出かすに含まれる水分による吸収。

コーヒー抽出かすの多孔質な構造による吸収。

コーヒー抽出かすの分子構造による化学的吸着。

コーヒー抽出かす:脱臭効果

以上の様な理由で、アンモニアの脱臭効果があるそうです。

しかも、「市販の活性炭以上に、脱臭効果がある」というのですから、これは使わない手はないですね。

具体的にコーヒー豆脱臭の使い方を紹介します。

トイレに使えば市販の活性炭以上にアンモニア臭に効果があると言う事です。

アンモニア臭と言えば、トイレですね。

男子のいる家のトイレは、結構臭いです。

朝、掃除したばかりなのに「もう、、、臭い」のです。

どこに飛ばしているのやら、、、。(本当にもう!!)

拭いても拭いても、何処にとんでいるのか?拭ききれていないのか?

そんな時に使えるのが、コーヒーかす掃除作戦です。

また、コーヒーかすを濡れたまま、キッチンペーパーに二重に包み、

その包んだキッチンペーパーを雑巾代わりに使います。

(破れて中身が出ない様に注意。)

そして、床や便器を拭きます。

(染み込む材質の場合は、色移りするのでやらないでください。)

仕上げに乾拭きしたり、気になる様でしたら濡れ拭きしたりしてください。

仕上げはコーヒーかすを乾かしてから、フライパンでから煎り、もしくは電子レンジで数分加熱して完全に乾燥させます。

(乾いてないとカビが生えて、かえって臭くなります。)

かわいい紙に包んで、トイレの隅においたり、かわいいビン等にいれて飾ります。

または、エチケットボックスの中にいれたり、オムツ入れにいれて消臭剤として使用します。

ちなみに、コーヒーかすはペットのトイレの臭い消しにも使えます。

その他、キッチン周り(冷蔵庫・生ごみ・魚グリル・排水溝)・玄関・下駄箱・ソファーの裏・灰皿の中・靴の中などでコーヒーかすを使うと消臭効果が期待できます。

コーヒーかすは、市販の活性炭以上の消臭効果がありますので、是非活用してください。

コーヒーかすのその他の使い方

コーヒーには脂肪分が含まれていますので、靴を磨く事ができます。

コーヒーかすをキッチンペーパーで包んでから、目の細かい網袋にいれて、食器をあらうと簡単な油汚れも落とす事ができます。

またコーヒーかすは防虫効果もあります。

虫のきそうなところに、そのまま撒くだけで虫が寄ってこなくなります。

コーヒーかすの再利用まとめ

  • コーヒーかすは、直接撒いても意味がないだけでなく、土の成分バランスが崩れ植物に悪影響を及ぼします。
  •  コーヒーかすは、他の植物や野菜クズなどと発酵させてから使うと肥料となり効果を発揮します。
  • コーヒーかすから肥料を作るには、コンポストを使うのが一番おすすめ。
  • 自治体によっては、コンポストの購入に助成金が出る場合も。

美味しく飲んだ後のコーヒーかすを、上手く利用できるといいですね。

今まで、捨てていたコーヒーかすを使ってみて、エコロジーしてみませんか?

私は、手あれが酷いので、早速食器洗いに挑戦してみました。

結構良く落ちます。

またコーヒーかすは消臭効果も期待できますので臭いの気になる所に積極的に使っていきたいですね。

コーヒーかすの再利用、いろいろできますよ!

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