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卵って、「完全栄養食品」と言われているのはご存知ですか?
体に良い栄養がたっぷり入っているのだとか。
昔から、風邪をひいたら卵酒などともいわれていますね。
その反面、アレルギーやら色々といわれていて、
一体、どっちなの?と思う食品でもあります。
特に、卵白と卵黄は食べ始める時期をずらすべきという
意見があり、難しいところです。
離乳食の卵黄について、お話ししていきたいと思います。
目次
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卵の栄養素
巷で、卵は完全栄養食品と言われていますが、なぜなのでしょうか?
卵の栄養についてみてみましょう。
〜卵に含まれる栄養〜
- カルシウム
- マグネシウム
- リン
- 亜鉛
- 鉄
- ビタミンA
- ビタミンB2
- ビタミンB12
- ビタミンB6
- ビタミンD
- ビタミンB
- 葉酸
参考:那須ファームホームページ
凄い栄養ですね。
卵が完全栄養食品と言われている所以(ゆえん)です。
そして、卵の卵白に含まれているリゾチームは、
風邪の原因菌などを溶かす働きがあります。
(風邪薬の成分にもなっていますね。)
「こんなに栄養があるのなら、あかちゃんにも食べさせたい!!」
こう思うのが親心なのですが、赤ちゃんの胃は未発達なので、ちょっと待ってくださいね。
離乳食の卵黄はいつから?
離乳食の卵は、一般的に離乳食の中期から、
黄身(卵黄)だけを与えるとされています。
白身(卵白)はアレルギーになりやすいので、もう少し後の
離乳食の後期からと言われています。
特に、胃が未発達の赤ちゃんには、
タンパク質は注意して与えないといけない代表なのです。
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卵はアレルギーに注意が必要です
一般的には、離乳食の中期から黄身だけを与えて、白身は離乳食の後期からです。
が、私個人の意見としては、もっと後でもよいのかな?と思っています。
理由は、厚生労働省の即時型食物アレルギーの調査結果によります。
即時型食物アレルギーでは、アレルギーと報告のあった中、
なんと卵が40%近く占めているのです。
(次に乳製品の15%、次に小麦の8%という結果が出ました。)
卵アレルギーは全体の40%にもなるのです。
この数字、大きくないですか?
まあ、与えてみて問題がなければ大丈夫だと思います。
あまり神経質になり過ぎるのも子供のためにならないかもしれません。
ですが、親がアレルギーだったり、親族にアレルギーのある人がいる場合は、
ちょっと注意したほうが良いと思います。
心配であれば専門家と相談の上、あげる時期をずらす等工夫しましょう。
因みに、うちの子は一歳の時に、卵焼きを食べさせたら、
蕁麻疹が全身にできてしまい、病院に連れて行きました。
しばらくしてから、血液検査をした結果、卵アレルギーであることが判明!!
「これから、ずーっと卵をあげる事ができないんだ」と、思っていました。
思っていたのですが、なんと、三歳くらいの時に卵を食べたら平気に!!
小学生の今では普通に食べています。
とにかく、赤ちゃんの胃は未発達なんだという実体験です。
なので、あんまり焦らなくても良いかなと思うんです。
離乳食の卵の与え方
卵は、固ゆでにして白身と黄身に分けます。
そして、初めは黄身だけを1日耳かき一杯程度、
かかりつけ医のやっている時間帯に与えてみてください。
そこで、問題がなければ少しずつ増やし、日々の食事に加えていく事ができます。
もしも、問題があった場合は、かかりつけ医の指示に従ってください。
卵にアレルギーのある場合は、インフルエンザ等の予防接種を控える様にいわれる可能性があります。
これは、卵の白身をインフルエンザの薬を作る時に、使っているからといわれています。
この辺も、かかりつけ医にご相談くださいね。
その他、子供のアレルギーに注意したい場合はこちらの記事をどうぞ。
↓
離乳食のアレルギーの確認と進め方。こんな症状が出たら注意。検査はできる?
卵の代用品あれこれ
卵のアレルギーがなければ、色々とレパートリーが広がって良いのですが、
もしも、アレルギーがあった場合(赤ちゃんの時だけなのかもしれません。)
以下の様な代用品がありますので、色々と工夫してみてくださいね。
肉のつなぎの代わりに
レンコンをすりおろす。
黄身の彩りの代わりに
- コーンをいれる。
- かぼちゃを使う。
マヨネーズの代わりに
卵不使用のマヨネーズが自然食品の店に売っています。
お菓子を膨らませるために
ベーキングパウダーを使用。
プリン等を固める
寒天を使用。
まとめ
- 卵は、完全栄養食品と言われています。
- 赤ちゃんは、胃が未発達のため、アレルギーが出やすいです。
- 卵をあげる時は、固ゆでにして白身と黄身にわけて黄身だけを与えます。
- アレルギーになりやすい白身は、後期や一歳近くなってから。
- 仮に卵がだめでも、色々と代用品で工夫できます。
離乳食の卵は、いかがでしたでしょうか?
楽しい食事にできると良いですね。
参考文献:
こどもの食材便利帳:西東社
アレルギーっ子のごはんとおやつ:主婦の友社