秋になると、具だくさんの豚汁や野菜がタップリ入ったお味噌汁がおいしいですね〜。
特にこの季節、里芋がごろごろ入ったお味噌汁なんかいかが?
そして、離乳食にも大人と同じ材料を上手に使いたいですね。
里芋で離乳食ができれば一石二鳥です。
秋のみそ汁の定番の里芋は、離乳食にいつから使う事ができるのでしょうか?
今回は、里芋について調べてみました。
離乳食の里芋はいつから?
さて、離乳食の里芋っていつから使う事ができるのでしょうか?
基本的には、芋類ですので初期からOK!と言いたいところですが、
じゃがいもやさつまいもなどと、ひとつ違うところがあります。
それは、あのヌルヌルしたところです。
あの、ヌルヌルは、「シュウ酸カルシウム」という成分からできています。
そして、体に良い反面、アレルギーの反応を起こすモトでもあります。
ほら、里芋を素手で触ったり、皮をむいたりすると手がかゆくなったりしませんか?
なので、離乳食を始めたばかりの赤ちゃんにはちょっと心配。
そんな訳で、里芋は離乳食の中期からあげるようにしましょう。
アレルギーに注意
厚生労働省から出ている任意表示のアレルギー
18品目の一覧表には、ヤマトイモが載っています。
ヤマトイモには、「シュウ酸カルシウム」という
痒みを起こさせるアレルギー物質が入っています。
さて、里芋は任意表示のアレルギー18品目の一覧には載っていません。
でも、同じく痒みを起こさせるアレルギー物質の「シュウ酸カルシウム」が入っています。
ただし、シュウ酸カルシウムは熱に弱く、熱を加える事により痒みが起こりにくくなります。
ですので、熱を加えて食べる里芋は、
生で食べるヤマトイモほどは注意しなくても良いといえます。
〜赤ちゃんへの与え方〜
とはいえ、肌が弱い赤ちゃんですので注意は必要です。
初めて与える時は、かかりつけ医のやっている時間帯に、1日1さじだけ与えてください。
そして、数時間様子を見て問題がなければ日々の食事に加えていく様にしてみましょう。
何かトラブルが起きる様でしたら、かかりつけ医に相談してください。
その他、食品のアレルギーについては以下の記事を参考にしてください。
関連記事離乳食のアレルギーの確認と進め方。こんな症状が出たら注意。検査はできる?
里芋の栄養は?
里芋の栄養素は何が含まれているのでしょうか?
- 食物繊維
- カルシウム
- 鉄
- カリウム
- ビタミンB1
こんな感じでしょうか?
なかでも、里芋の特徴は食物繊維の中に含まれる、
「ガラクタン」という成分と「ムチン」という成分です。
ムチンには、胃の粘膜を保護し胃炎を予防したり、免疫力を高めてくれる効果があります。
ガラクタンは、動脈硬化を防ぐ効果があります。
こちらは大人にとってうれしい効能ですよね。
そしてまた、芋の中では「カリウム」がとても多いのも特徴です。
カリウムは筋肉の働きを正常にする作用がありますので、
子供の成長に大切なミネラルを含んでいると言えます。
里芋のヌメリ
さて、里芋が体に良い事は分かりましたが、
「あのヌメリが嫌い!!」という子供も多いかと思います。
そんな時は、塩で軽くもんでサッとゆでて、水で洗い流すと食べやすくなります。
もし、お子さんが里芋が苦手なら、一度試してみては?
冷凍保存はできる?
里芋は冷凍保存できます。
まず、里芋の皮をむいて、ゆでます。
冷ましたら冷凍保存袋にいれて冷凍する事ができます。
冷凍後に煮る調理に使う場合は、少し固めに茹でて
冷凍しておくと煮くずれなくて済みます。
また、冷凍後に火にかけずに潰して使う予定であれば、
しっかり火を通して柔らかくしてから冷凍するのがポイントです。
まとめ
里芋については、いかがでしたでしょうか?
- 離乳食には中期から使いましょう。
- アレルギーの心配がありますので、慎重に与えましょう。
- ヌメリは塩でもんで、茹でると取る事ができます。
- 茹でた後は、冷凍保存袋で保存できます。
秋ならではのおいしい里芋を離乳食にプラスして
お子さんと一緒に楽しんでみるのはいかがでしょうか?