読書感想文ってどうやったらスラスラ書けるんだろう。
子供に書かせるのが、毎年大変で困ってしまう。
せっかくの夏休みに読書感想文が出されると、
親も子供も、思わずため息が出てしまいますよね。
やっかいな読書感想文ですが、実は書き方の
コツさえ分かれば小学生だってスラスラ書けるんですよ!
読書感想文の書き方には一体どんなコツがあるのか、
一緒に見ていきましょう。
目次
書き出しをスラスラと書くコツ
なかなか書けない書き出し部分、ずっと鉛筆が止まったままだと
書くのが嫌になってしまいますよね。
書き出しをスラスラと書くには、
ちょっとしたコツがあります。
1 どうしてその本を選んだのか、という理由を書く。
文の始めに、本のことを取り上げれば、
次に書く、本の紹介や感想へ入りやすくなります。
低学年のお子さんは、
「わたしは○○○という本を読みました。」という書き出しでも構いません。
そのあとに、本と出会ったきっかけや、
選んだ理由を素直な気持ちで書いていきましょう。
本を選ぶ時は、お子さんの好きな本や、興味、関心のある本を選ぶのがコツ。
お子さんの興味を引かない本より、グンと書きやすくなりますよ。
低学年のお子さんなら、楽しいものや、
挿絵があるもの、表紙のかわいいものを。
高学年なら、主人公が身近に感じられるものを選ぶといいですよ!
なぜその本を選んだか説明できるようにしましょう。
2 まず自分の感情を書き、どうしてそう感じたのか理由を書く。
書き出しは読み手の心に響き、印象に残る部分です。
文の最初に、お子さんが強く感じたことを思い切って書くと、
その後に理由を書くことができるので、続けて書きやすくなります。
ふせんを使って気持ちを整理しよう
まず、本を読む前にふせんを準備しておきましょう。
本を読みながら、感じた気持ちを、
ふせんに書き込んで貼っていきます。
面白かった、嬉しかった、悲しかった、など
簡単な言葉でも構いませんが、後でふせんを見たときに
「なんだっけ、これ?」となっては意味がありません。
リアルタイムに感じた気持ちをできるだけ
ふせんに残していきましょう。
ほかにも、気持ちの変化があった場面、
人に伝えたい場面があればふせんを貼っておきます。
読み終わったら、一番心に残った場面や、
共感できた場面を1~2か所選んで
ふせんにしるしをつけておきましょう。
ここでしるしをつけた箇所が、今回の
読書感想文のメインとなります。
読書感想文が書きやすくなるパターン例
書き出しが書けたら、次は本の簡単なあらすじ、感想と続きます。
大まかな流れは、次のような感じですね。
- 書き出し
- 簡単なあらすじ、登場人物の紹介など
- 本の感想(メイン部分)
- 締めくくり
書き出し
書き出しについては上で説明しましたね。
簡単なあらすじ
先生やお友達に本の内容を説明する感じで書いてみましょう。
<やりがちな失敗例>
あらすじを書くのは良いのですが、いつの間にか読書感想文ではなく、
単なる本の要約にならないように気をつけてください。
本の感想(メイン部分)
本全体の感想を書く必要はありません。
むしろ、物語全体をだらだらと書くより、
「この本のキモはここ!」と言える場面を
しっかりとクローズアップする方が
断然面白い感想文になります。
ですので、1~2か所選び出しておいたふせんを見ながら、
その時の気持ちになって、思ったことを書いていきましょう。
- なぜそのように思ったのか。
- 自分ならこう思う、このようにする。
- または、自分ならそのようなことはできない。
- 意見を言ったら、必ず「なぜなら~」、と理由を書く。
- 自分の体験や調べたことを具体的に書く。
といったように、「自分が主人公だったらどうするのか」を
考えてみることがコツです。
締めくくり
- 本を読んで気づいたことを、自分にどう生かしたいか。
- 本を読んで変わったこと、これからはこうしようと思ったこと。
など、本を読み終わって、自分は何に気付いたかを
関連付けて書くことがコツになります。
最終確認をお忘れなく
さあ、あれほど苦手だった読書感想文が
去年よりは簡単に楽しく出来上がったのでは?
せっかく頑張って書いた読書感想文です。
最終確認を忘れずにしてください。
おかしな所はないか気をつけながら、もう一度読み返してみましょう。
- 「て、に、を、は」はあってる?
- 主語・述語はちゃんとつながっていますか?
- 漢字の間違いはない?
- 自分が伝えたい部分がきちんと書けていますか?
ここまで出来たら、ようやく完成です!
まとめ
読書感想文に取り組むと、
「本を読んでどう思ったのか、どう感じたのか」を言葉にしていくので、
普段なら何となく見逃してしまいそうな
自分の気持ちの変化に気づくことができます。
自分の気持ちを言葉にすることは、自分自身と
じっくり向き合うことにもなると思います。
この夏休み、読書を通して気づいたことが、
お子さんの成長につながっていくといいですね。