離乳食でトマト缶を使おうと思ってスーパーで探していたら、一緒にいた友人にやんわり止められました。
「トマト缶は危険って聞いたよ。」
ええ?そうなの?
じゃあ、トマト缶は危険って何が危険なの?
もし危険なら、どういうトマトの加工商品なら安全なのか?
知りたくなって、好奇心がムクムクと湧いてしまいました。
というわけで、今回は離乳食のトマト缶のお話をしていきたいと思います。
目次
離乳食でトマト缶を使うのは危険?
缶詰名 | ビスフェノールA溶出量 |
フルーツ缶 | 検出せず |
トマト缶 | 0.023〜0.029ppm |
ツナ缶 | 0.036〜0.051ppm |
ミートソース缶 | 0.013〜0.025ppm |
マッシュルーム缶 | 0.007〜0.009ppm |
少しだけ健康オタクの私は、添加物には少々うるさいので、商品裏の原材料は必ずみる様にしています。
(肝心な家族は無頓着で、ポテトチップスを食べながらコーラを飲んでいます。)
母が頑張っているのに!と腹が立ってきますが、地道に頑張りたいと思います。
・・・話がそれました。
缶詰を買う時には必ず添加物の有無は確認していたのですが、缶から溶け出す化学物質までは気がつきませんでした。
そうなんです。
それが、缶詰の缶の内側に塗られている環境ホルモンのビスフェノールAという物質です。
厚生労働省のホームページで妊婦と乳幼児に注意を呼びかけています。
そして、ビスフェノールAは、酸に弱く、酸で溶け出すという報告がでています。
特にトマト缶にその傾向が強いです。
日本では、体重が50Kgの大人の場合、2.5ppm以下なら毎日食べても問題ないとされています。
体重が5Kgの赤ちゃんなら0.25ppmになります。
赤ちゃんが、毎日トマト缶を10缶ぐらい食べると良くないでしょうね。
もちろん、そんなに食べる赤ちゃんはいないと思いますけど。
(大人の場合、危険なのは100缶とか・・・。別の意味で危険です。)
ですので、そこまで危険というわけでもないかな、という気もします。
つまりは、毎日缶詰ばっかり食べるのは良くないという事ですね。
まあ、中身のトマトが問題なのではなく容器が問題なのですから代替案を考えれば良いのですよね。
そうすると思いつくのが
- トマトの瓶詰め
- トマトの紙パック
- ドライトマト
- 冷凍トマト
こんな感じでしょうか?
ドライトマトや冷凍トマトなら、沢山ある時に作っておくと便利ですね
離乳食のトマトは離乳食初期から使える
離乳食のトマトは野菜ですので、離乳食の初期から使う事ができます。
ただし、生だと酸っぱくて苦手な赤ちゃんもいるかもしれません。
なので、加熱してトマトソースなどにして、お料理に混ぜて使うのがおすすめです。
因みに、うちの子が赤ちゃんの頃はトマトが苦手でした。
毎回、ぺーっと吐き出した後に、ブルルと酸っぱい顔をしてました。
ですが、月齢の小さい赤ちゃんは、味に関して結構気まぐれなのです。
ここで食べてくれないからと言って、一生食べられないわけでもありません。
あくまでうちの子の場合ですが、小学生になった今はトマトも食べられるようになりました。
まあ、今でもそんなに好きではないようですが。
それでも、給食でトマトの献立が出ても、残さずきちんと食べてきますので
ある程度、長い目で見ることも大事かなと思います。
トマト缶の離乳食で注意する事
小さい幼児にトマトをあたえる時に注意する事と言ったら、とにかく喉につまらせないことだと思います。
以前、ニュースで保育園の園児が、園庭のミニトマトを食べて喉に詰まらせてしまったと聞いた事があります。
直系39㎜以下の物は、赤ちゃんの口にはいりますので、注意が必要です。
(母子手帳の誤飲、窒息予防のページにあります。地域によって違うかな?)
また、へたの部分には雑菌が、皮の部分には残留農薬が残っているケースもありますので、へたをとり皮をむいてあげるのがよいですね。
そして、喉を詰まらせないために、ミニトマトは必ず半分くらいに切ってあげると良いと思います。
また、トマトはアレルギーの一覧にはありませんが、初めて与える時は慎重に。
まず、1日1さじを与えてみて、数時間は様子をみてください。
問題なければレパートリーに加えていきましょう。
離乳食のアレルギーについては別ページで詳しく紹介していますのでそちらをご覧ください。
関連記事離乳食のアレルギーの確認と進め方。こんな症状が出たら注意。検査はできる?
トマト缶の選び方
生のトマトが季節によって手に入らない時や、トマトソースなど大量に必要な時には缶詰が便利ですよね。
ですが、ちょっとだけ注意が必要です。
健康に気を使っている人なら、添加物はチェックしていると思います。
が、トマトなどの酸味のある物は、缶詰の内側に塗られているビスフェノールという物質が溶け出しているという話も聞きます。
心配な場合は、紙パック入りのトマトを選ぶと安心です。
実は、生協でトマト缶を探していたのですが、なぜが置いてありませんでした。
その時は、トマトの紙パックを買ったのですが、そういう意味だったんですね。納得しました。
トマトの離乳食おすすめレシピ〜トマトのおじや〜
- トマトペースト1マス
- 水200cc
- ベビーコンソメ1個
- 炊いたご飯大さじ2くらい
トマトのおじやの作り方は、まず水を鍋に入れて煮立たせます。
鍋にベビーコンソメを入れます。
続いてトマトペースト(※トマトペーストの作り方も一応下部に記載しておきます)を入れます。
最後に炊いたご飯を入れてひと煮立ちさせたら完成です。
好みで、人参ペースとや玉ねぎペーストを混ぜても良いです。
尚、ベビーコンソメを初めて与える時は、まずベビーコンソメスープだけ与えてアレルギーの有無を確認してください。
※トマトペーストの作り方
- トマトのへたをとります。
- トマトの皮が気になる場合は皮をむきます。(ミニはそのままでも可)
- フォークにさして、ガスであぶるとツルリと剥けます。
- みじん切りにします。
- ミキサーかフードプロセッサーでペースト状にします。
- 殺菌のため、鍋にいれて火にかけて煮立たせます。
冷めたらトマトペーストのできあがりです。
製氷皿やジップロックなど保存袋に入れて冷凍してください。
作ったトマトペーストは離乳食には、一週間を目安に使いきりましょう。
離乳食のトマト缶まとめ
- 外国製の缶詰は、基準が甘いので注意が必要
- ビスフェノールは、酸に弱いので、酸味の少ない物を選ぶ
- スーパーより高めですが、生協や自然食品のお店の缶詰なら安心
色々と調べてまいりましたが、これが危険だ!あれが危ない!と
言っていたら食べる物がなくなってしまいます。
なので、色々な物をまんべんなく食べるのが良いのではないでしょうか?
健康の為にと思って、トマト缶ばかりを食べていたら、思わぬ健康被害が、、、。
ということもあり得るという事ですね。
うーん、非常食の缶詰点検しましょ。っと