あなたは、高野豆腐ってご存知ですよね?
私、恥ずかしながら、出産するまで名前は知っていたんですが、食べたことはありませんでした。
離乳食を作るようになって、初めて高野豆腐を買ってみたんです。
何しろ、高野豆腐には栄養がたっぷりだし、赤ちゃんにも最適な食材だって気がついたんです!
高野豆腐と言えば、「畑の肉」とも言われる大豆が原料ですよね。
大豆には、赤ちゃんに大切な栄養がたっぷり含まれています。
また、冷凍することで、お手軽に離乳食に使う事が出来るんですよ!
今回は、高野豆腐の栄養や、離乳食での使い方、冷凍方法をご紹介します。
高野豆腐に含まれる栄養が離乳食におすすめ
- たんぱく質
- ビタミンE
- ビタミンK
- カルシウム
- マンガン
- 鉄分
- 亜鉛
- 大豆サポニン
- 大豆イソフラボン
高野豆腐には、離乳食が始まる頃の赤ちゃんに特に不足しやすい、様々な栄養が含まれています。
特に注目したい栄養は、次の10個です。
たんぱく質は、健康な身体を作るために欠かせない栄養で、人間の三大栄養素のひとつです。
高野豆腐には100gあたり、およそ49gの良質なたんぱく質が含まれています。
ビタミンEは、脂質の酸化、細胞の老化予防などに効果的な栄養です。
高野豆腐には100gあたり、およそ20mgのビタミンEが含まれています。
ビタミンKは、カルシウムが骨から溶け出すのを抑える効果が期待できます。
また、出血を止める凝固剤を作る作用もあり、不足すると出血しやすくなると言われています。
新生児期にビタミンKのシロップを飲むのはそのためなんですね。
高野豆腐には100gあたり、およそ55μgのビタミンKが含まれています。
カルシウムは、健康な骨や歯を作るために必要な栄養として有名ですよね。
赤ちゃんの健康な発育に欠かせない栄養で、不足すると、骨粗しょう症になる恐れがあります。
高野豆腐には100gあたり、およそ660mgのカルシウムが含まれています。
マンガンは、健康な骨や歯を作るために必要な栄養です。
また、細胞膜の酸化を防ぐ効果が期待できます。
高野豆腐には100gあたり、およそ4.5mgのマンガンが含まれています。
鉄分は、健康な血液を作るために必要な栄養素で、
- 貧血予防
- 疲労回復
- 骨や歯を丈夫にする
などの効果が期待できます。
赤ちゃんはお腹の中にいる間に、お母さんからもらった鉄分を体内に貯めていきます。
が、赤ちゃんの成長とともに、鉄分貯金が減っていきます。
そして、離乳食が始まる6ヶ月頃には足りなくなってきてしまいます。
高野豆腐には100gあたり、およそ6.8mgの鉄分が含まれていて、不足しがちな鉄分を効率良く摂ることが出来ます。
亜鉛は、酵素の活性化や健康な皮膚や粘膜の維持、味覚を正常に保つ働きがあります。
亜鉛が不足すると、低体重や低身長、免疫力の低下、味覚障害、情緒不安定の原因になってしまいます。
高野豆腐には100gあたり、およそ5.2mgの亜鉛が含まれています。
大豆サポニンには、強い抗酸化作用があります。
また、肝機能の改善、肥満防止、便秘解消などにも効果的で、積極的に摂りたい栄養です。
大豆サポニンは、生の大豆より大豆加工製品に多く含まれています。
大豆イソフラボンは、強い抗酸化作用があり、老化予防に効果的です。
また、女性ホルモン「エストロゲン」に似た効果があり、
- 更年期障害症状の緩和
- 月経周期の乱れ改善
- 美肌
にも効果が期待できます。
高野豆腐には100gあたり、88.5mgの大豆イソフラボンが含まれています。
ママにも嬉しい栄養が含まれているわけですね。
ただし、過剰摂取はホルモンバランスが崩れることがあるので注意が必要です。
赤ちゃんが、初めて高野豆腐を食べるときは、大豆アレルギーなどの症状が出た時を考慮して、病院の開いている日中に試してくださいね。
関連記事離乳食のアレルギーの確認と進め方。こんな症状が出たら注意。検査はできる?
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高野豆腐の離乳食におすすめの使い方
上記でお伝えしたように、高野豆腐は豊富な栄養が含まれています。
上手に使えば、万能な食材です。
ここでは、離乳食の時期ごとに、おすすめの使い方をご紹介しますね。
離乳食初期
離乳食の初期は、高野豆腐を滑らかにしなくてはいけません。
高野豆腐を先に戻してしまうと、潰すのが大変です。
ですので、離乳食の初期は、おろし金などで先に粉末状にし、粉末をお鍋に入れてお湯や出汁で煮ると簡単です。
お粥に混ぜる、野菜ペーストと混ぜるなど、簡単に取り入れられます。
離乳食中期
離乳食の中期は、初期のように、おろし金で粉末にする、先にお湯で戻し潰す・刻むなど、赤ちゃんの成長に合わせて高野豆腐の大きさを変えてください。
離乳食の中期になると野菜と煮る、おやきにする、みそ汁に入れるなど、メニューの幅も広がりますよね。
離乳食後期
離乳食後期は、高野豆腐を先にお湯で戻し、食べやすいサイズに切って使うのがおすすめです。
お肉や野菜と炒める、ハンバーグのつなぎに使うなど、いつものメニューが簡単に栄養満点に変身します。
ちなみに普通の豆腐も離乳食ではとても重宝される食材ですので、別ページの『離乳食の豆腐はいつから?初期からはNGとの声もあり。冷凍できる?』もご覧ください。
余った高野豆腐は冷凍保存がおすすめ
高野豆腐は、もどすのが手間になるため敬遠されがちですが、一度もどして冷凍すれば、他の食材のように簡単に使える便利食材です。
高野豆腐を冷凍保存の方法は2種類です。
高野豆腐をペースト状にして冷凍保存する方法。
すりおろして、出汁やお湯で煮たペースト状の高野豆腐を冷まし、製氷皿に移して冷凍すればOKです。
キューブ状に凍ったら、ジップロックに入れて保存できます。
もう一つの方法は食べやすい大きさに切ってから冷凍保存する方法です。
食べる時に50度以上のお湯で戻し、プルプルの状態にしたら、高野豆腐を食べやすい大きさに切ってください。
小さくなった高野豆腐を冷まし、製氷皿などに入れて冷凍するだけです。
高野豆腐を使うときは、電子レンジで解凍するか、凍ったままお鍋に入れて調理するだけです。
簡単ですよね!
ただし、自然解凍は菌が繁殖してしまう可能性があるので避けてください。
必ず高野豆腐は加熱解凍してくださいね。
まとめ
- 高野豆腐は離乳食にも便利な、栄養満点食材
- 赤ちゃんが特に不足しやすい「鉄分」「亜鉛」や、「たんぱく質」「ビタミンK」など、様々な栄養が含まれている
- 赤ちゃんの成長に合わせて、高野豆腐のもどし方を使い分けて。初期はすりおろし、中期以降はもどしてカット!
- 高野豆腐は冷凍保存がおすすめ!
高野豆腐をすりおろしたり、お湯でもどすのは少し手間かもしれません。
しかし、もどして冷凍してしまえば、離乳食の初期から手軽に使える、栄養満点食材に早変わりします。
他の食材から、こんなにたくさんの栄養を摂るのはなかなか難しいですよね。
高野豆腐、是非試してみてくださいね。