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タケノコを食用としていたのは、中国と日本だけということをご存知でしたか?
最近ではタイやベトナム、フランスでも好んで食べられるようになったといいます。
でもまだ、私の住むオーストラリアで新鮮なタケノコになかなか出会えません。
いつも缶詰です。
でも、あの太くて短いタケノコ以外にも、いくつか食用のタケノコがあることを最近知りました。
もしかしたら、オーストラリアでも見落としてるだけなのかも!ということで調べてみました。
目次
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孟宗竹:親孝行のタケノコ
孟宗竹(モウソウチク)は、いつも食べている通常のタケノコです。
三国時代、母親のために寒い中、タケノコを掘りにでかけたという「孟宗(もうそう)」という人物にちなんでつけられたそうです。
いい息子をもって母親は幸せですね。
関東地方に出回り、太くてやわらかく、また何といっても香り高いのが特徴ですね。
小ぶりでずっしり、皮はつやの良いものを選ぶと良いでしょう。
穂先が緑のものは日に当たったって育っているため、筋が固くえぐみが強いのです。
切り口はみずみずしく、根元にいぼが少なく、赤い斑点のないものを選びましょう。
淡竹:あく抜きしないで食べられる!
淡竹(ハチク)は、孟宗竹と比べてやや細めです。
孟宗竹は4月に収穫ですが、淡竹の旬は5月です。
あくが少なくてあっさりした味わいが特徴です。
面倒なあく抜きをしないで食べられる上に、調理も簡単です。
うぶ毛が少なく、少し太いアスパラガスのように伸び育ちます。
赤茶の皮に緑の根がなんだかきれいですね。
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大名たけのこ:殿様しか口に出来ない?
引用元: 旬のタケノコ
九州南部の大名たけのこは、薩摩の殿様しか食べれないと有名でした。
別名「でめたけ」はクセがなく、上品で高級なたけのこです。
細身なので短時間の下ゆでで、簡単な処理なのです。
また、旬の短期間しか味わえない希少な旬です。
食感を楽しめるよう皮付きのままホイル焼きがおススメです。
根曲がり竹:別名「姫竹」
引用元: 「たけのこ汁」(信越地方)
主に東北や北海道で好んで食べられています。
たけのこが芽を出し始めたころは、雪が多く振っています。
その雪の重みで根元が曲がってしまうほどです。
これが名前の由来でもあります。
細身でアクも少ないので、あく抜きしないで、お味噌汁や煮物にしたりと、食べやすいのです。
また、長野や新潟の山間地では、サバの缶詰と一緒にお味噌汁に入れて食べることがあるそうです。
珍しい組み合わせですね。
まだけ:旬は6月ごろと遅め
古くから全国で栽培されているタケノコです。
1日に1メートルも伸びることがある成長力のある竹ですね。
ですから、あくが強く苦味がありますが、新鮮なものは刺身でも食べられます。
旬は6月ごろと遅めです。
収穫は、孟宗竹とは違い、深く掘る必要はありません。
血面近くを強く引っ張り、抜けるように取れたら食べ頃です。
逆に、まったく抜けず、硬いものは食べ頃を過ぎているということなのです。
四方竹:春ではなく秋が旬!?
引用元: 秋の味覚 四方竹 採り
このタケノコは秋から冬にかけて収穫できる珍しいタケノコです。
また産地(主に高知県)で消費されることの多かった四方竹(しほうちく)なので、この名前は初めて聞きました。
理由は、収穫後とすぐアクが出たり、皮をむくと変色したりとなかなか気難しいタケノコなので、出荷が難しかったのです。
下処理をした四方竹に、香りはほとんどありませんが、コリッとした食感が特徴的です。
また、ほんのり苦味が楽しめます。
ほかのタケノコとは違う時期に楽しめるというは貴重ですね。
おわりに
結構種類もあり、タケノコ=春という概念がなくなりました。
最近はあまり行ってませんでしたが、今度土曜日の朝市場に出かけてみようと思います。
新鮮なタケノコに出会えるかもしれません。