ジャガイモを保存→緑色になった。芽と同じ毒がある?ソラニンとは?

緑のジャガイモは食べても大丈夫?

いえ、ちょっと待ってください!

緑のジャガイモには、ソラニンという成分が多く含まれているため、

そのまま食べないようにしてください。

食べると食中毒の危険性があると言われ、実際に

ジャガイモによる食中毒は毎年のように起きているのだそうです。

味は普通のジャガイモよりえぐみや苦みが強いので、口に入れるとすぐに分かります。

「味がおかしい」と少しでも感じたときは、食べないようにしましょう。

ソラニンによる食中毒

それでは、緑のジャガイモに含まれているソラニンとは、

一体どういう成分なのでしょうか?

ソラニンとは?

ジャガイモの芽に毒がある、というのは有名な話ですよね。

実は、その毒の正体がソラニンなのです。

ジャガイモには芽だけでなく、皮の周りにも

わずかにソラニンが含まれています。

それどころが、ジャガイモに光が当たり続けると、緑色に変色し、

わずかだった皮の周りのソラニンも、グンと増えてしまいます。

家庭菜園などでとれた小さなジャガイモは、

皮や実全体にソラニンが含まれているので注意が必要です。

ではもし、誤って食べてしまったら、どんな症状が起きるのでしょうか?

ジャガイモのソラニン中毒の症状は?

吐き気、下痢、嘔吐、頭痛やめまい、脱力感といった症状が起きます。

軽症で治まることもありますが、ひどいときには

呼吸困難などの症状が出ることもあり危険です。

食べて20分ほどで症状が出るので、そんなときは我慢せず、

早めにお医者様に診てもらうようにしてください。

小さなお子さんは、同じ量を食べても大人より症状が出やすいので、

十分気をつけてくださいね。

知っておきたい安全な調理

ソラニンが怖いのは分かったけれど、緑になっているものや、

小さなジャガイモはどうすればいいのでしょうか?

調理のときの注意点は?

ちょっとしたことに気をつけるだけで、食中毒を防ぐことが出来ますよ。

水にさらす

ソラニンは、水に溶けやすいので、水にさらす、ゆでこぼすことで減らすことができます。

ただし、加熱しただけでは、ほとんど減ることはありません。

例えば、電子レンジで加熱しても危険性は変わらないです。

芽が伸びていたら取る

芽の根元部分までしっかりとりましょう。

芽が伸びていなければ、そこまで気にする必要はありません!

緑の部分は厚めに取る

緑の部分だけでなく、その周りも厚めにむくようにしましょう。

小さなジャガイモはどう?

大きいものに比べて緑に変わるのが早いため、皮ごと食べるのはやめましょう。

なるべくたくさん食べないようにしましょう。

大丈夫かどうか迷ったときは、食べないようにしておきましょう。

次にジャガイモの保存方法を見ていきましょう。

ジャガイモの安全な保存方法は?

暗くて涼しい場所が保存に最適ですが、

実は冷蔵庫での保存には向いていません。

明るさは敵

ロウソクの光よりも明るいとソラニンは増えてしまいます。

太陽の光だけでなく、蛍光灯でも緑に変わるので、

段ボールや保存袋に入れてくださいね。

皮の傷に注意

傷がついても、そこからソラニンは増えてしまいます。

虫喰いなどに気をつけましょう。

ジャガイモを栽培するときの注意点も見てみましょう。

家庭菜園での注意点は?

ソラニンの少ないジャガイモを育てて、みんなで美味しくいただきましょう!

芽かき

ジャガイモを植え、芽が出たら1株2本に芽かきを。

土寄せ

土寄せをして、土からイモが出てしまわないようにしましょう。

収穫のときの注意点

十分に育ってから収穫を。大きくなるまで待ってくださいね!

ジャガイモに傷がつかないよう慎重に。

お家でとれたジャガイモはなるべく早めに食べてしまう様に。

まとめ

栄養たっぷりのジャガイモはどんな料理にも使えるので、

買い置きしておくと便利ですよね。

でも、どうしてジャガイモに毒が含まれているのでしょう。

一説によると、「動物たちから身を守るため」、と言われています。

光が当たるとソラニンが増えるのは、見つかっても

食べられないようにする工夫なのでしょうね。

「ジャガイモは美味しい!」ということを、

さすが動物たちはよく知っていますよね。

ジャガイモも、色々と大変なんだなぁと思いました。

私たちもソラニンに気をつけながら、

美味しいジャガイモ料理を楽しみたいですね!

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