離乳食のアレルギーの確認と進め方。こんな症状が出たら注意。検査はできる?

最近は、アレルギーのお子さんが多いですね。

子供に聞いてみると、1クラスに1人はいるみたいです。

何を隠そう・・・うちの子もアレルギーでした。

検査もして、結果もアレルギーと言われました。

なので、離乳食には工夫が必要でした。

うちの子供にとってダメな食材を使わないようにするためかなり苦労をしたのを覚えています。

でも、幸いなことに、アレルギーがあったのは小さい頃だけで、なぜか今は大丈夫になりました。

今回は、離乳食のアレルギーについて確認したいことをたくさんお話していきたいと思いますので、ぜひ最後まで読んでくださいね。

離乳食のアレルギー〜赤ちゃんの消化器官は未熟〜

自然出産で有名な「松ヶ丘助産院」の宗祥子先生は、著者の中で「ハイハイが始まってからでないと、赤ちゃんが食物を消化する能力は、まだ充分ではありません。」といっています。

また、私が行った保健センターの助産師さんもこんなことを言っていました。

「赤ちゃんの消化器官は未熟で、網の目に例えると、大きな荒い網の目の様になっています。

なので、ある特定の栄養素が通り抜けてしまうことがあります。

それが原因で、ある一定の食品をアレルゲンと判断してしまって攻撃してしまうのです。

それこそがアレルギーという形ででてしまいます。

そのため、幼児期のアレルギーは出やすく、大人になるにつれ治っていくケースもあるとも話してくれました。

要するに、赤ちゃんの消化器官は未熟です。

ということで、赤ちゃんの離乳食は慎重にすすめていく必要があります。

食品のアレルギー表示一覧

現在、加工食品等でアレルギー表示が義務づけられている食品と推奨されている食品は以下の通りです。

リンクされている食品をタップするとそれぞれの離乳食の注意点ページがご覧になれます。

表示義務のあるアレルギー食品
任意表示のアレルギー食品

アレルギー表示義務になっている食品の理由は発症件数が多いためです。

加えて、ソバと落花生は症状が重くなる事が多く、命にかかわるためとなっています。

任意表示のアレルギー食品は過去に一定の頻度で発症が報告されたため、アレルギー表示を推奨されている食品です。

アレルギー反応を見た離乳食の進め方

まず、一番最初に離乳食をあげるのは、お米でできたお粥がおすすめです。

その次が、比較的アレルギーの少ない野菜に進みます。

アレルギーの出やすい異種タンパクとよばれている動物性タンパク質(肉、卵、牛乳)は最後に与えると良いと言われています。

子供に初めての離乳食の食品を試す時のポイントは3つあります。

まず1点目は、食品は1種類からはじめること。

初めてあげる食品は、1日1種類からはじめるのがおすすめです。

これは、他の食品と一緒にあげてしまうと、どの食材に対してアレルギー反応を起こしているのか分からなくなってしまう事を避けるためです。

2点目は、1さじからはじめることです。

初めての食品を試す時は、少量からはじめます。(1日1さじ)

欲しがるからと言って、初めての食品を大量に与えてしまうとアレルギーのあった時に症状が大きく出てしまい大変です。

3点目は、医療機関のやっている時間に初めての食品の離乳食をあげることです。

初めての食品を試す時は、かかりつけの医療機関がやっている時間帯で試す事をおすすめします。

これは、何かアレルギー反応がおこり緊急事態になってしまった時のためです。

初めての食品をあげた後は、2時間は様子を見てください。

典型的な食物アレルギーは、アレルゲンを食べてから15分以内、遅くとも2時間以内にみられると言われています。

何をどのくらいあげたら、どうなったのかメモしておくのもポイントです。

よく見られる症状としては、口のまわりが赤くなったり、蕁麻疹(じんましん)や、かゆみがでる症状が多いです。

その他、せき、喘息、腹痛、嘔吐、などが代表的な症状です。

重篤な場合は、アナフィラキシーショックと言って、呼吸困難、血圧低下、意識を失ってしまう等の症状が起きる場合もあります。

この場合は、迷わず救急車を呼ぶ様にしましょう。

このなお、この離乳食の進め方についても、専門家の間でも意見がわかれていますので、かかりつけ医の指示にしたがってください。

我が家はこの方法で離乳食を進めました。

離乳食のアレルギーに対する考え方

子供の成長曲線(男女)
子供の成長曲線(男女)

「ある一定食品をあげると、アレルギーらしき反応(蕁麻疹やかゆみなど)が出る。」

このような症状が出たら、かかりつけの小児科もしくは、助産師さんに相談してください。

成長曲線からはずれていなければ、そんなに心配する事はないかもしれませんが、外れてる様でしたら、やはりそこは注意が必要です。

成長曲線とは、性別・月齢別に、身長・体重の平均値や、ばらつきの幅を示した曲線です。

これは、私の個人的なお話ですが、母乳育児をしているママの子供は、成長曲線から外れはしないものの、一番下を推移しているケースが多いようです。

アレルギーの検査の料金は、普通の小児科であれば、アレルギー症状が出ていて治療の必要がある場合は、「乳幼児医療受給券」というものが使えます。

市町村が発行する乳幼児医療受給券を保険証と一緒に提示することにより、各市町村が設定している自己負担金(0円、200円、300円、500円のいずれか)のみで受診が可能となります。

市町村によって変わってきますが、無料だったり、数百円だったりするケースが多いです。

だたし、症状が出ていなくて、念のためにアレルギー検査しておきたいとなると自費になってしまいます。

医療機関によりますが、血液検査だと大体5千円から8千円くらいになります。

また、最近はもともと保険の使えない「遅延型フードアレルギー検査」をおこなっている医療機関もあります。

遅延型フードアレルギー検査は保険が使えませんので、安価ではないですがはっきりした金額は不明です。

3万円ほど必要になることもあります。

遅延型フードアレルギーとは、ある食品を食べた後2日後くらいに症状がでるアレルギーです。

お子さんのアレルギー検査をご希望の場合は、まずは小児科にかかる事をおすすめします。

そこから、必要であればアレルギー科のある大きな大学病院等に、紹介されるのが一般的です。

アレルギー検査の方法

血液検査

血液検査は採血して行うアレルギー検査です。

疑わしい食品に対して、アレルギー反応の出やすさを調べます。

結果は7クラスで示されます。

ただし、1歳未満だとやってくれない小児科が多いです。

うちの子の場合ですが、「採血するのに体に負担がかかるため、1歳未満の赤ちゃんには行いません」と

医師からいわれ、1歳まではアレルギー物質をさけて対応する様にと指示されました。

皮膚プリックテスト

皮膚プリックテストは疑いのある食物から抽出したエキスを皮膚に一滴たらし、針で軽くさした後反応を見るアレルギー検査です。

15分後に赤く腫れていれば陽性です。

食物除去試験

食物除去試験とは疑いのある食品を1週間から2週間食べずに過ごし、湿疹などの症状がおさまるかどうかを観察するアレルギー検査です。

母乳も与えている場合は、ママの食事からも除去します。

食物経口負荷試験

食物経口負荷試験は疑わしい食物を少しずつ食べて症状が現れるか観察するアレルギー検査です。

強い症状が出た場合にそなえて、必ず医師のもとで行います。

検査キット

ネット検索すると、自宅でできる検査キットというのがあります。

遅延型フードアレルギーの検査(保険は利きません)の検査を自宅でする検査キットです。

料金は、メーカーによりますが、だいたい2〜3万円する事が多いです。

指先を針の様な物で傷つけて採血するもので、幼児向けではありません。

私は以前、別の目的の検診で検査キットというのを取り寄せました。

でも、自分で指先に傷を付けるのが怖くて結局できずじまいで、おとなしく医療機関で検査を受けました。

その検査キットは、一応有効期間というのがあって、期間切れになってしまい泣く泣く捨てました。

自分で指を傷つける勇気のある大人向けですね。

ざっと、アレルギー検査の種類について書きました。

やってくれる所とやってない所と色々ありますので、まずは、小児科に相談してみてください。

離乳食はアレルギー反応を見つつ徐々に食品を増やす

アレルギー検査で病院に行く時に用意するもの
  • 初めて症状が出た時期と具体的な症状
  • 症状が出たきっかけ
  • その後の経過
  • これまでにかかった病気や薬
  • 家族のアレルギー
  • ペットの有無
  • 喫煙者の有無
  • 症状の出た時の写真

離乳食のアレルギーには注意してくださいね。

うちの子供たちは、上の子が1歳で卵を食べて湿疹がでてしまい、検査をしたら卵アレルギーでした。

「ええっ?これから一生卵を食べられないの?」とものすごくショックを受けました。

でも、大きくなったら知らぬ間に食べられる様になったので本当にほっとしましたよ。

また、下の子はサバを食べると口の回りが赤くなり、明らかにアレルギー症状が出てしまいました。

なので、3歳くらいまでは青魚を避けていましたが、大きくなったらいつも間にか食べられる様になっていました。

そんなわけで、子供の消化器官が未熟というのは、実体験として「あるんだなあ」と思っています。

アレルギーで病院に行く時は、上記を参考にメモをしていくと良いです。

とにかく「おかしいな?」と思ったら、かかりつけの小児科や助産師さんなどの医療機関に相談する事が一番だと思いますよ。

それでは、子育てを楽しんでくださいね。

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