初詣での作法。お賽銭の金額?鈴は鳴らす?何回手を叩く?願い事はしちゃダメ?

初詣に行くと、皆さん何をお願いしているのでしょうか?

きちんと、作法に則って手を叩く人もいれば、そのままの人もいて色々ですね。

さて、今回は初詣の作法と、ちょっと気になる、お賽銭の金額や由来などを調査しました。

初詣とは

本来は、初詣は大晦日の日暮れから元日にかけて、自分の家や氏神の社にこもって年神を迎えるのが習わしでした。

しかし、次第にその年の年神がやってくる方向(恵方)にある神社やお寺に

お参りする様になりました。

子供に伝えたい年中行事?記念日/萌文書林より抜粋

つまり、最初は初詣とは、自分の家の神棚や、自分の家を守っている近所の神社に行って年神を迎えるという行事だったのですね。

それが、吉の方角にある神社やお寺にいく様になった、というわけですね。

江戸時代以前の初詣というと、どちらかというと近所の神社が主流でした。

しかし、明治時代以降の鉄道の発達と供に、遠くの神社仏閣に行く事が可能に

なりました。

鉄道各社では、自社沿線の大きな神社やお寺を宣伝するようになり、

遠くの大きな神社やお寺に行く様になったのは、本当につい最近の事なのです。

初詣の作法

鳥居をくぐる

  1. 神社に参拝する時は、まず鳥居をくぐります。
  2. 鳥居をくぐる時に、軽くお辞儀をします。
  3. 鳥居は中央でなく、端をくぐります。(参道の中央は神様が通ります。)
  4. 参道も中央でなく、端を歩きます。

手水舎(てみずしゃ※)の作法

  1. 参道の横の手水舎に行きます。
  2. 右手にもった柄杓(ひしゃく)で左手を洗います。
  3. 次に左手に柄杓を持ち替えて、右手を洗います。
  4. 次に、手に水をくみ、口をすすぎます。
  5. 最後に柄杓を縦にして、くるくる回し流れ落ちる水で柄の部分を洗います。
  6. 杓子を戻します。

※手水舎の読み方には諸説あります。

  • ちょうずや
  • ちょうずしゃ
  • てみずや
  • てみずしゃ

どれでも間違いではないようです。

伊勢神宮では、「てみずしゃ」と呼んでいます。

拝殿での作法

  1.  拝殿の前では、少し正面から横にずれて立ちます。(正面は神様です。)
  2.  お賽銭箱にお賽銭を入れます。
  3.  鈴は、がらんがらんと二回鳴らします。(神様を呼びます。)
  4.  二回お辞儀をします。
  5.  二回手を叩きます。
  6.  祈願をします。(できれば、心の中で、住所をいうと良いそうです。)
  7.  一回お辞儀をします。

参考:神社仏閣開運法 著:山田雅晴

以上が神社での作法です。

祈願の時に、住所をいうなんて面白いですね。

確かに、神社で祈祷をお願いすると神主さんが「○○市の?○田○子は、○○なり?」なんていってますものね。

因みに、祈祷の時に住所と名前を皆の前で、いわれてしまうと、自分のお願いが、ばれてしまうので、少々困りものですが、、、。(笑?)

お賽銭の金額は5円(ご縁)を組み合わせる

さて、気になるのが、お賽銭の金額。

皆、いくらぐらい、入れているのでしょうかね?

神社の人は、よく「お気持ちで」といいますね。

一般的には、ご縁があります様にとの語呂合わせで、5円玉をいれるのが良いといわれています。

5円玉だけだと、こころもとない時は、他のお金と合わせると良いのです。

ちなみに、カウンセラーの心屋仁之助さんによりますと、神社ミッションというのがあって、お賽銭箱に一万円を入れると良いのだそうです。

お賽銭の金額を縁起の良い語呂合わせで決めるのもひとつです。

縁起の良い語呂合わせでは以下があります。

5円→ご縁がありますように。

15円→充分にご縁がありますように。

25円→二重にご縁がありますように。

45円→しじゅうご縁がありますように。

反対に縁起の良くない語呂合わせでは以下があります。

10円→とおえん。(縁が遠い)

500円→これ以上の円がない。(縁がない)

色々ありますね。

とにかく、5円玉を組み合わせるのがお賽銭金額では良いとされています。

初詣で願い事はダメ?

「初詣で願い事はダメ?」どっかで聞いた事がある様なない様な・・・

初詣とは、本来は初詣は家の神棚や近所の氏神様の社に籠って、その年の年神様をお迎えするものでした。

年神様とは、一年を守護する神と、農作物を守護する神と、家を守る神の3つの神様の事です。

つまり、その年を守ってくれるありがたい神様が、年神様なのです。

そして初詣とは、その年神様をお迎えする、神聖な行事という事なんですよ。

なので、初詣にお願い事をすると言う事は、その年の神様をお迎えしていきなり、「○○が叶いますように!」とか言っているのと同じです。

これだと、神様も『なんじゃこりゃ?去年のお礼と今年の挨拶はないのかい?」とあきれてしまうでしょう。

ですので、まずは、昨年一年間が無事に過ごせた事を感謝して、お礼を言いましょう。

そして、「今年一年をよろしくお願いします」とお願いをするのです。

その次がお願い事になります。

この願い事も、「○○が叶います様に」という他力本願的なものでは今ひとつ締まりません。

「○○の目標に向かって頑張りますので、後押しをお願いします。」と自分の決意表明をするという感じでお願いをしてみましょう。

これなら、神様だよりのお願いというより、自分自身との約束として願いをかなえるためにがんばれそうですよね。

初詣の願い事の仕方は是非子供たちにも教えてください。

色々な初詣の仕方

  • 除夜詣(じょやもうで)→大晦日の夜にお参りに行く事。
  • 元日詣(がんじつもうで)→元日にお参りに行く事。
  • 二年参り(にねんまいり)→大晦日にお参りし、一旦帰って元日に行く事。

本来、初詣というと除夜詣と元日詣でした。

しかし、最近では、違った形の初詣も出てきています。

大晦日の夜に神社に行き、除夜の鐘をきいて、そのまま新年を迎える形です。

(神社の中で年越しするわけです。)

除夜詣と元日詣を一緒にしているスタイルとも言えるでしょう。

初詣の作法まとめ

  • 鳥居と参道は、端をくぐります。
  • 手水舎で手を洗います。
  • お賽銭を入れて、鈴を鳴らし。
  • 二拝、ニ拍手、祈願、一拝をします。
  • お賽銭は、語呂に合わせていれます。

昔の人って、恵方(吉方位)や氏神様や年神様など、神様を大事にしてきたのですね。

大きな神社やお寺に元日に人が集まる様になったのは、つい最近だったとは、、、。

しかも、鉄道会社のビジネス戦略とは、、、知らなかったです。

つまり、近所の小さな神社でも、ご利益はあるという事ですね。

私は、今まで「神社での願い事が叶わない、、、!!」と思っていました。

ですが、家族が健康で今まで無事に過ごせていた事を考えると、充分に願い事は叶っていたのですね。

月並みな表現ですが、今ある幸せに感謝です。

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